Apple、Touch IDを次期iPhone 6、iPad Air、iPad miniにも搭載

http://iphone-mania.jp/news-20692/

昨年は、一部でTouch IDがiPadiPad miniに搭載されるのではと予想されていましたが、結局Touch IDセンサーの歩留まり率が悪く、AppleiPadへの搭載は見送ることになり、iPhone 5sだけに搭載されました。Appleが現在の製造方法で歩留まり率を優先したのであれば、今年は次期iPhone 6にTouch IDが搭載されるのはもちろんですが、iPadiPad miniにも指紋認証センサーが搭載されることになると思われます。

iPhone5sのTouch IDは、使っていて、認識に問題は特になく使い勝手には良いものがありますね。ただ、ではこれがないと困るかというと、困ることはないというのが実感でもあります。
Touch IDがあっても、一旦、電源を落として再起動したような場合にはパスコードの入力を求められる仕様になっていて、結局、指紋認証だけで済ますことはできない仕様に、現状ではなっているので、中途半端さがあります。
私としては、こうして搭載機種が広がることに反対はしませんが、搭載することで発売が遅れたり製造量が限定されるようなことであれば、それはいかがなものか、という気が率直にします。そういった点も今後の課題にはなるでしょう。

2014年02月11日のツイート

検事「こう質問するから」 尋問メモ、贈賄側業者が語る

http://www.asahi.com/articles/ASG277SBXG27PTIL02F.html

「こう質問するから、こう答えたらどうか」
検事はこういって尋問メモを差し出したという。鈴木氏の有罪の決め手となりうる「全量回復」の口利き依頼をしたと自分が証言することになっていた。
さらに、尋問メモには検察側の質問にとどまらず、鈴木氏の弁護士が質問しそうな項目もずらりと並んでいた。

こうした証人テストに関する問題点は、

検察、裁判証言を指示か 宮城3人殺傷、密室で「予行練習」
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20140105#1388912037

でもコメントしましたが、こうしたメモを渡すと、証人が記憶に従って証言するのではなく「渡されたメモの答えの部分を覚え込まされ証言する」ということになりかねませんから、厳に差し控えるべきでしょう。そういった手法自体を、即、違法、とまでは言えませんが、極めて不当な、メモの内容や証人とのやりとりによっては、偽証教唆にもなりかねない(そうなればもちろん違法ですが)危ういものがあると思いますし、法廷での証人の証言を歪めてしまう恐れが大きいと思います。
私のコメントは、ネット上でログインすれば読め、あるいは今日の朝刊紙面で掲載されていますが、そういった趣旨でコメントしたものでした。
最高検は、こうしたおかしな方向へ流れつつある証人テストの適正を図るために、ガイドラインを定め遵守させるなど、必要な措置を講じるべきでしょう。

NHKに取り調べ映像提供は「刑訴法違反」 専門家ら「法改正し柔軟運用を」

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140211/ent14021110000001-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140211/ent14021110000001-n2.htm

弁護士会が刑訴法違反と認定したことに、元検事の落合洋司弁護士は「形式的には違法になる」と同意するが、「現行の目的外使用の規定は検察のために作られたともいえ、窮屈すぎる」と指摘。開示された証拠の使い道については「無制限ではなく、一定の合理的制約が必要」と言及しつつ、「今回の事件はすでに終結し、関係者に迷惑はかかっていない。可視化の議論に資するという重要な目的からしても、世に問う道が開かれているべきだ」と強調した。

この問題に関する私のコメント経緯は、

映像提供問題で弁護士「懲戒せず」と通知
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20140118#1390029737

の通りですが、開示証拠が無制約に世に出てしまうことに一定の合理的な制限をかけることと、元々が公益のために収集された証拠である以上、公益に資するような使用(今回の取調べ映像提供は誰の権利も侵害せず正にそうだと思いますが)にも道を開く、現行法制の見直しが急務ではないかと思います。そういった建設的な議論へと、今後、進むことを大いに期待したいものです。私のようなしがない弁護士には、ブログやツイッター、取材等で問題提起するくらいしかできませんから、あとは、それなりに力を持った方々でしっかりとやってください。