東証9000円割れ寸前 「ドバイ・ショック」で大荒れ

http://www.asahi.com/business/update/1127/TKY200911270476.html

外国為替市場では、円がドルだけでなくユーロ、ポンドなどに対しても買われる「独歩高」の様相が強まった。東京市場では27日朝に一時1ドル=84円台、1ユーロ=126円台まで急騰。藤井裕久財務相が市場介入をちらつかせたため上げ幅は縮み、日本時間夜のニューヨーク市場では1ドル=86円台後半、1ユーロ=130円前後で取引されている。
円急騰の引き金は、ドバイ政府系企業「ドバイ・ワールド」の信用不安だ。中東への貸し出しが多い欧州の金融機関に懸念が強まり、ユーロが売られた。

リーマン・ショックの次はドバイ・ショックでしょうか。バブルの主役が次々と崩壊し、恐れられている「二番底」が現実のものになりつつあるということを感じます。
私のように、弁護士でも、景気、不景気に影響を受けない分野で細々とやっている人もいますが、やはり景気が悪ければ大きく影響を受ける人のほうが多く、弁護士業界としても、この状況は憂慮すべきものと言うしかないでしょう。
民主党政権の巧みな舵取りで景気浮揚へと結びつけてほしいところですが、今の状態では期待薄でしょうね。

神戸公金返還訴訟:請求放棄条例は無効 大阪高裁判決

http://mainichi.jp/select/photo/news/20091128k0000m040119000c.html

町村教授のブログ経由で知りましたが、なかなか思い切った、かつ、適切な判断ですね。

控訴審で市長側は、1審判決が命じた返還請求権を放棄する条例(今年2月成立)を根拠に「請求権は消滅した」と請求棄却を求めた。この条例について、大谷裁判長は「請求権放棄には、公益上の必要性や合理的理由が必要」と指摘。その上で、「放棄する合理的理由はない。住民訴訟を無にしてしまうものだ」と結論付けた。

以前にコメントしましたが、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090215#1234675782

このような返還請求権の放棄は、刑法上の背任罪が成立する可能性すらあって、市民に対する重大な背信行為でしょう。
上記のような判決は、背任罪(厳密に言うと、今のところは背任未遂罪ですが)を認定する上でも、かなり有力な根拠になるのではないかと思います。神戸地検としても、重大な関心を持つべき事案ではないかと思いますが、いかがなものでしょうか?>神戸地検検事正

<キャリーバッグ>機内持ち込み、12月からサイズ厳格化

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091128-00000039-mai-soci

国内航空各社で作る「定期航空協会」によると、ここ数年、機内にキャリーバッグを持ち込む客が急増。荷物棚に収まらず貨物に預け直すなど、手荷物をめぐるトラブルで出発が遅れた回数が昨年1年間で約4800件に上った。このため、各社バラバラだった制限サイズを統一し厳格化することを決め、8月下旬に公表した。

時々、飛行機に乗ると、でかいキャリーバッグを持ち込んでいる客がいて、迷惑だな、邪魔だなと感じることがありましたが、今後は適正化されそうですね。
手荷物として預けると、ターンテーブルに出てくるまで時間がかかるので、それを嫌がって客室内に持ち込もうとするものと思われますが、客室内に持ち込むのは小さなバッグ1つ程度におさめるということを、マナーとしても定着させる必要があるでしょう。
ただ、記事にあるような、楽器など特殊な手荷物については、一般的な手荷物とは異なる取り扱いを検討すべきではないかと思われ、客室内に小さなスペースを設置して、そこにそういった特殊な手荷物を預かれるようにする、といったことは検討の余地があるのではないかと感じます。

【裁判員 千葉地裁】検察側と弁護側は「国家と零細企業の差」判決後の会見で元裁判員

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/091127/trl0911272101010-n1.htm

判決後の会見には、裁判員と補充裁判員の経験者の男女計6人が出席。裁判員経験者の女性は、検察側と弁護側の立証について「検察側はカラーで図のある書類、要点がまとまっていた。弁護側はワープロ打ち1枚。国家権力と零細企業の差のような印象」と語った。

確かにそうなんですが、そこまではっきり言われてしまうと、しがない弁護士で「零細企業」の私としても、ムラムラと敵愾心が沸き起こってきますね。
零細企業の私にも、来年1月に、裁判員裁判の法廷に立つ日がやってきますが、ワープロ打ち1枚で終わらせるつもりはなく、検察庁が出してくる「カラーで図のある書類」を超えるのはなかなか難しいと思いますが、一寸の虫にも五分の魂、という気概で頑張りたいと思います。