楽天・三木谷社長の「降伏」

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090406-00000002-aera-soci

テレビ朝日株を取得したソフトバンク孫正義は取得額と同額で朝日新聞社に売り、損得ゼロだった。堀江は保有したニッポン放送株をフジテレビに売る際に、ライブドアへの出資なども引き受けさせ、1440億円もせしめた(ただし、後に逮捕された)。一方、三木谷は大損を被り、前出の楽天幹部は、
「とても高い授業料だった。これからは本業に専念したい」
新興企業の巨大メディアへの挑戦は終わった。

一時、放送とインターネットの融合ということが盛んに言われていましたが、その後、次第に言われなくなってきたように思います。テレビ等で放映され蓄積されてきた膨大なコンテンツを、インターネットで活用する、といったことは、今後、ますます広がると思いますが、そういったことが、「融合」しないとできないわけではないし、それぞれの独立性は維持しつつ、うまく連携、強調しつつ進めましょう、という流れになってきているような気がします。
私は、IT関係の会社に在籍したことがあり、放送(特にテレビ)関係者とも接触がありますが、両社は、カルチャーとか考え方といったものがかなり異なっているので、無理に一体化させるようなことをすると物事がうまく進まなくなるような印象を持っています。その辺は、特に楽天の場合、大きく読み違えたということにはなるでしょう。

制服ワッペン2万枚作り直し、3400万どぶ…都下水道局

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090409-00001251-yom-soci

ワッペン(縦2・5センチ、横8・5センチ)はシリコン製で、イチョウ形をした都シンボルマークの横に局名を記し、「水をきれいにするイメージを出したい」との願いを込め、その下に水色の波線(約5センチ)を添えることにした。職員が考案したものだった。
ところが、約2万枚のワッペンが完成し、一部は制服への縫い付け作業が始まった昨年11月に開いた局内の会議で、ワッペンのデザインが、シンボルマークの取り扱いについて定めた都の内規「基本デザインマニュアル」に抵触する疑いが浮上。内規には、マークの位置や文字との比率などが細かく記載されており、誤った使用例として「他の要素を加えない」と規定。同局では今回、この規定を厳格に解釈したという。
ただ、この規定は例外も認めているが、同局では、波線部分を取り除いて作り直すことを決定。制服を含めた費用は当初、約2億1300万円だったが、新しいワッペンの作製費と縫い替えの費用として、約3400万円を追加支出した。

記事に、不採用になってしまったデザインが出ていますが、波線は「東京都下水道局」という文字の下に入っているだけで、シンボルマークに「他の要素を加えて」いるわけではない、という見方のほうが常識的ではないかと思います。これが入っていたほうが、下水道局らしいし、やわらかい感じが出ていて、3400万円も無駄な支出をする必要があったのか理解できないですね。「下水道局」なので、お金も、ドブに捨てるように無駄にするのが得意、平気なのでしょうか。
役人、特に、小役人の、物事を杓子容疑にしか見られない、どうぜ他人が払った税金なので内規に違反したなどと言われないためには数千万円程度の無駄な出費でも平気、という感覚がよくわかる不祥事であると思います。

三菱UFJ証券に1千件超す問い合わせ 情報漏えい問題

http://www.asahi.com/national/update/0410/TKY200904090289.html

部長代理は持ち出した情報を名簿業者3社に売却。この3社は不動産会社など13社に転売していた。この計16社のうち14社については、名簿を使わない約束ができた、というが、さらに転売されている可能性が高く、情報悪用に歯止めがかけられていない。

顧客の個人情報も、これほど大量に不正入手し、売り飛ばすような社員がいる証券会社とは、取引を絶ったほうが良いでしょうね。私なら、まず、そうします。
大量の個人情報が不正流出したということで、三菱UFJ証券が、今後、被害者に対してどのような補償をするかが注目されますが、集団訴訟ということも起きる可能性がありそうです。
三菱UFJ証券は、合併により肥大化し、さらに巨大化することを狙っていたようですが、肥大化、巨大化の影に致命的な問題を抱え込んでいて、それが致命的な形で炸裂してしまったということは言えそうです。