「新潮社に説明責任」…阪神支局襲撃報道で識者

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090224-00000105-yom-soci

116号事件の公訴時効がすべて成立したのは03年3月だが、時効成立後でも「真犯人」が名乗り出れば、警察は事実を確認して容疑者として書類送検することができる。しかし今回の場合、警察当局は島村氏の手記を検討した結果、「犯人しか知り得ない『秘密の暴露』はなく、事件とは無関係」と判断しており、警察庁の吉村博人長官も19日の定例記者会見で「我々の立場でコメントするようなものではない」と述べた。

新潮と朝日の争いには興味を感じませんが、本件について、警察当局が上記のような動きを見せているということは重視すべきであると思いますね。
一般の人々には意外かもしれませんが、特に社会的に著名な事件については、「俺がやった」「私がやりました」と名乗り出て、実際はやっていない、という人物が出てくることが時々あります。売名目的の場合もあれば、真犯人を隠ぺいする目的が隠されているなど、動機は様々です。警察としても、そういった事態には慣れていて、公表していない、犯人でなければ知り得ない、しかし、犯人であれば確実に知っているはずの事情について、そういった人物にいくつか質問してみて、それがクリアできなければガセと判断する、というプロセスを踏むものです。
特に、本件の場合、刑事の時効成立後に上記のような記事が掲載されている、ということも、信用性を判断する上では無視できないでしょう。

<東証>バブル後最安値下回る 一時7155円16銭

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090224-00000012-mai-brf

国内では政治の混迷で景気対策が遅れるとの見方が強まっていることも売りにつながった。輸出に依存する日本経済の落ち込みが、先進国の中でも際立っていることも嫌気され、「日本売りが進んでいる」(大手証券)との指摘もある。

先週金曜日、打ち合わせに行くため、午後6時過ぎに六本木から表参道方面へ向かってタクシーに乗ったのですが、以前(大不況に陥る前)であれば、金曜日のその時間帯になると車がかなり渋滞していたのが、気持悪いくらいスムーズに走れて、あっという間に目的地に着いてしまいました。以前であれば、渋滞でなかなか進めず、いらいらしていたのが嘘のようでした。タクシーの運転手に聞くと、そのような傾向が顕著に進んでいるということで、それだけ経済活動が低調になっているということではないかと感じました。
麻生政権の支持率も株価も、このままではどんどん下がり、景気もさらに落ち込んで行きそうで、こういった負のスパイラルにどこかで歯止めをかけなければ、と多くの国民が思っているでしょう。

NHK札幌、長野にも銃弾か 「赤報隊」の記述

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090224/crm0902241356020-n1.htm

NHKでは23日夕、東京都渋谷区のNHK放送センターにライフル銃の実弾のような金属の入った郵便物が届いているのが見つかり、郵便物の中には「赤報隊」と印字された紙が同封されていた。22日には、福岡放送局で手提げバッグに入ったガスボンベが爆発する放火未遂事件が起きており、警察当局は関連を捜査する。

右翼、左翼など、何らかの思想を背景とした犯行であれば、犯行声明というものが出るはずでしょう。それがないと、犯行がどういった意味を持って行われたかがわからず、自らの考え方をアピールすることもできなくなります。
また、この種の事件は、何らかの思想を背景としているのであれば、本件であればNHKの報道内容、報道姿勢に反対する者(組織を含む)により行われるものですが、現在のNHKの報道内容、報道姿勢が、こういった事件までうつほど活発なものとも考えにくいものがあります。
今後、犯行声明が出る可能性も残りますが、出ない場合、かなり広範囲に捜査対象を広げざるを得なくなるかもしれません。安易に早々と「公安事件」と決めつけないほうがよさそうな気がします。

最高裁における判決

以前に、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070521#1179733490

で紹介した中で、福島地裁、仙台高裁を経て、現在、最高裁に上告中の事件について、3月9日午後1時30分から判決が宣告されることになりました。竹崎最高裁長官が所属する第二小法廷係属の事件ですが、竹崎長官が、就任後、法廷に登場する初の事件になるようです。
どういった判決になるのか、いろいろと推測していますが、法廷へ行き自分の目と耳で確認するしかないでしょう。