法科大学院の9割が定員見直しへ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081205-00000652-san-soci

各大学院では、入学定員の見直しのほか、成績評価の厳格化や質の高い教員の確保といった面でも、改善を検討している。

質の高い教員の確保、ということを、どのようにして実現しようとするのか、興味がありますね。今よりも改善する、ということは、ほぼ確実に無理でしょう。
法科大学院の教員として「質の高い」人物像を明確化するのは困難ですが、研究者として優秀な人のほか、優秀な実務家で理論にも強い、という人も、おそらく含まれるでしょう。優秀ではない研究者、理論に疎い実務家、というものは、かなり多くて掃いて捨てるほどいますが、そういった人々が、そもそも「質の高い教員」の範囲外であることに異論はないと思います。
優秀な研究者は既に法科大学院において何らかの形で教鞭を取っているはずで、これ以上増やしようがないでしょう。理論にも強い優秀な実務家、というものは、そもそも数が少ないもので、そういった人々は実務のほうが忙しく、既に法科大学院で教えている人以外で、新たに教えるような人は、いないとは言いませんが、いてもごくわずかしかいないはずです。
結局、質の高い教員の確保ということは、せいぜい現状よりも劣化させないという程度のことしかできず、検討のままで終わってしまうでしょう。

OJシンプソン被告に最長33年の禁固刑 9年間は仮釈放もなし

http://sankei.jp.msn.com/world/america/081206/amr0812060840002-n1.htm

判決に先立ち、シンプソン被告は約5分間にわたり「盗まれた自分の持ち物を取り返そうとしただけだ。誰も傷つけるつもりはなかったし、何も盗むつもりはなかった」と、時折涙をこらえるようなそぶりを見せながら寛刑を求めた。しかし、量刑言い渡し後は大きくため息をつき、法廷を後にした。

61歳にしてこの判決ですから、生きて刑務所を出られるかどうかも微妙で、終わったなというのが率直な印象ですね。この人物の転落の軌跡からは、様々な人生の教訓が引き出せそうな気がします。昔々、「タワーリング・インフェルノ」というパニック映画(高層ビル火災を描き、スティーブ・マックイーンポール・ニューマンが出演)に、OJシンプソンが消防士役で出ていて、アメリカンフットボールのスター選手が華麗な転身、と華々しく紹介されていたことが、空しさとともに思い出されます。

足の痛み・さらにその後

先週末ころから痛んでいた左足ですが、昨日あたりからほぼ痛みはなくなり、やや、しびれ、違和感を感じる程度になりました。ただ、持っていた痛み止めの薬もほとんど底をつき、いずれにしても放置していてはまずいので、今日の午前中、自宅近くの整形外科へ行って診察してもらいました。
医師に話をするときは、他人について話すというのが普通で、病院で自分について話す、というのは滅多にないことなので、自分の症状を話しながら新鮮な感じがしました。職業的な習性(?)で、こういった話は整理せずに話すことができないので、聞いている医師はわかりやすかったのではないかと思います。
痛み止めや尿酸値を下げる薬などを処方してもらい、近くの薬局で薬を出してもらって、これで当分、何とかしのげると思い、ほっとした気分になりました。

大阪の友梨さん不明「助けられる」と7000万円詐取 2人を逮捕

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081206/crm0812061336018-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081206/crm0812061336018-n2.htm

友梨さんを装って家族に電話するなどして信用させ、友梨さんを救出したように見せかけていたという。

友梨さんは15年5月20日午後3時ごろ、熊取町七山で遠足から下校途中、自宅から約400メートル離れた場所で目撃されたのを最後に行方が分からなくなった。府警は何者かに連れ去られたとみて、未成年者略取誘拐事件として泉佐野署に捜査本部を設置し行方を捜査している。

誘拐事件でいまだに被害者が行方不明の上、このような二次被害にあってお気の毒であるとしか言いようがありません。
報道されるような事件で、例えば、被疑者、被告人の家族に対し、起訴を取り消すのに金が必要であるとか、保釈にしてやる、などと甘言で近づき金をだまし取る、といった事件が起きることがあります。上記の事件では、被害者が行方不明で家族が必死に探している、ということにつけ込まれてしまったということになりますが、こういった詐欺は時々起きるので、関係者は十分注意し、自分だけの判断、思い込みででお金を払ったりしないようにづべきでしょう。

受け取り拒否でも免除なし、候補通知未開封で返送の人も

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081205-00000046-yom-soci

最高裁は、受け取り拒絶で通知を返送した人については調査票への回答がなく、辞退を希望する時期がないものと見なすとしている。

常識的に考えて、裁判員をやりたくない意思が強烈に現れているとしか考えられませんが、最高裁にそういった「常識」が通じることなく、「辞退を希望する時期がない」と見なされる、というのが恐ろしいですね。
なぜ冤罪が生み出されるかという、原因の一端が、こういったところにも垣間見られるような気がします。
裁判員をやりたくないのに、この調子でどんどん取り込まれ安い日当で散々こき使われて、気がついたら裁判所の厳罰傾向の片棒を担がされていた、それで負った心の傷を一生背負って行く、といった悲劇的なことにもなりかねず、現代によみがえった一種の「徴兵制」のような側面もあるように思います。