歯科医の5人に1人は年収300万円以下

http://news.ameba.jp/domestic/2008/01/10487.html

おまけに新しく医院を開いても、すでに歯科医院なんてどの街にもあるものだから新規の患者はやってこない。低い医療報酬、莫大な借金、来ない客、働いても働いても八方ふさがりですね。私も父親が歯科医院をやっていなければ別の仕事をせざるを得ないところでした。まぁ、借金がないというだけで生活は特に楽という訳でもないのですが……」。

弁護士も、大量合格時代にあっては、徐々に、こういった方向へ進みそうです。既に弁護士になってしまった人(私を含め)は、騒いだり、泣き言を言ったりするだけでなく、どのような状況下においても、地を這い草を食んでも生き抜くだけの底力をつけるべく、努力する必要があると思います。
これから弁護士になる人は、厳しい状況の中で、自分がやって行けるかどうか、それだけの意味や価値を見出せるかどうかを、なる前によく考えておくべきでしょう。後戻りができる段階での「名誉ある撤退」ということも、選択肢の中に含めておくべきかもしれません。

「血腫見落とし」、過失は認めず 墨東病院、帰宅後死亡

http://www.asahi.com/national/update/0129/TKY200801280446.html

警視庁は28日、診察したいずれも31歳の男性研修医2人について「脳の血腫の見落としはあったが、たとえ入院させていても救命は非常に難しく、医療行為上の過失は認められない」と判断したと発表。書類を東京地検に送った。

捜査1課などの調べでは、医師2人は昨年10月22日夜、佐藤さんの頭部のエックス線検査で急性硬膜下血腫の所見を見落とし、帰宅させた。1週間後に再出血し同病院に入院したが、同月31日死亡した。

「脳の血腫の見落としはあったが、たとえ入院させていても救命は非常に難しく、医療行為上の過失は認められない」というのがわかりにくいですね。「見落とし」はあったが、それを刑法上の過失とは評価できないということでしょうか。そうであれば、見落とし、というのは、言葉としてどうか、という疑問が生じます。
「入院させていても救命は非常に難しく」とあるのは、因果関係を指しているように思われますが、救命が難しくても、死期を遅くして延命できたかどうか、という問題は残るように思います。
なかなか微妙で難しい事件、という印象は受けますね。

ケネディ上院議員、オバマ氏支持を表明

http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200801290001.html

28日付米紙ニューヨーク・タイムズによると、ケネディ氏はクリントン氏陣営から中立の立場を維持するよう要請されていたものの、オバマ氏支持に回った。ケネディ氏は、クリントン氏の夫であるビル・クリントン前大統領が選挙運動に人種問題を持ち込んだことや、オバマ氏について誤解を招く発言をしたことに不快感を抱き、前大統領と電話で激しく口論したという。

クリントン夫妻が、ケネディ上院議員の逆鱗に触れてしまったようですが、オバマ候補にとって、これが勝利へ向けての大きな力になることは間違いないでしょう。
私自身は、ケネディ大統領暗殺後に生まれた世代ですが、あのような指導者像に魅力を感じ今の指導者にその面影、イメージを追い求める人々の気持ちは、わかる気がします。

薬物犯罪捜査で国際協力 アジア・太平洋取締会議

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008012901000167.html

警察庁の担当者は、覚せい剤などに含まれる不純物を科学的に分析、比較し、各地で押収される薬物の類似性を調べる「薬物微量成分分析」について報告する。

都内で開催されているとのことですが、上記のような分析は、最近出た季刊刑事弁護53号152ページの「もう一歩踏み込んだ薬物事件の弁護術・MDMA徹底解明」でも取り上げられていて、興味深く読みました。
それによると、MDMAを主成分とし、ほかの成分を配合した錠剤も多数確認されていて、配合は多様で、覚せい剤が配合されているものもあるとのことで、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20071123#1195785838

でもコメントしたように、覚せい剤成分が含まれているとは知らずにこの種の錠剤を服用する、ということも、十分あり得ることと改めて思いました。
捜査機関は、その種の弁解が出た場合、取り合わないのではなく、きちんと弁解を聞き、必要な裏付けもとって、無理な起訴はしない、ということも必要でしょう。
上記の連載は、小森弁護士によるものですが、なかなか役立つ内容、と思いました。

携帯各社の有害サイト閲覧規制に総務省「待った」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080129-00000944-san-bus_all

総務省が問題視しているのはホワイトリスト方式。一般サイトにまったくアクセスできなくなり、利用激減が予想されるため。携帯のネット利用を牽引(けんいん)してきた競売サイトやネット商店街、若者の利用が急拡大しているゲーム交流や携帯小説は、ほとんど一般サイトのため接続が規制されてしまう。

総務省はこうした意見を考慮し、4月をメドにフィルタリングの在り方について検討会の中間報告をまとめ、原則としてブラックリスト方式を適用するよう促していく。

一定の年齢まではホワイトリスト方式、それを超えるとブラックリスト方式、という方法もあるのではないかと思います。「一定」をどこで線引きするか、という問題がありますが、小学生の間はホワイトリストで、徐々にリスト中の数を増やし、中学生以上はブラックリスト、というのが私の感覚ですね。ブラックリスト方式の下、どのようなサイトを閲覧したかについて、保護者が履歴を知ることができるようにする、というサービスも導入を検討してよいのではないか、と思います。この問題では、やはり、親等の保護者の保護機能、というものをうまく利用することが不可欠でしょう。