日経平均、1万5000円割れ

http://www.asahi.com/business/update/0104/TKY200801040033.html

米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題に端を発した金融市場の混乱が、日米経済の減速につながるとの懸念が強まっており、幅広い業種で売り注文が先行している。

昨年末に、今年を予想する特集を組んだ経済誌を2誌ほど読んでみましたが、経済はサブプライム問題、政治は衆参ねじれ現象、等々と、厳しい状況ばかりで、明るい、心弾むようなものは感じられませんでした。株価も、案の定、という状態であり、当面、厳しい状況が続くように思われます。
私自身は、厳しい局面でこそ謙虚に、を旨として、今年も頑張りたいと思います(株は今のところやりませんが)。

有害サイト削除、民主が独自法案・プロバイダーに義務化

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080104AT3S2400H03012008.html

検討中の法案では、サイト開設者やプロバイダーは違法情報を発見し次第、削除しなくてはならないと規定。違法かどうか明確でなくとも、有害な恐れがある場合は児童が閲覧できなくなるような措置を講じるよう義務付ける。罰則を設けることも視野に入れる。

「違法情報」と一口に言いますが、違法性が明らかなものから、非常に微妙なものまで、様々であり、それらを一切合財、「発見し次第削除しなければならない」と義務付けて本当に良いのか、プロバイダ等に過度な負担をかけることにならないのか、ということは検討すべきでしょう。こういった法律ができれば、削除してほしい側は、法律を盾にとってかなり厳しくプロバイダ等に削除を迫ることになると予想されますが、微妙な案件に関し、削除すべきかどうかの狭間で苦悩する人々が増えることが予想されます。
罰則まで設けるのであれば、特にこの点については十分な考慮、配慮が必要でしょう。

追記:

かつて、共謀罪に関し、

法は、成立すればあまねく広範囲に、そして拡大して適用される
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060524#1148435894

とコメントしたことがありますが、これは、あらゆる規制立法について言えるように思います。治安維持法も、国際共産主義運動の脅威に対処するため、と言われつつ立法されましたが、その後、拡大適用されて、宗教団体や言論活動まで取締りの対象になってしまいました。
非常に悪質な事例、というものはあり、そういったものに対処することも必要ですが、それに目を奪われ、規制対象を広げすぎてしまう、取り締まる側に広範な裁量の余地を与えてしまう、ということになれば、人々の活動は不自由になり、取り返しがつかない萎縮効果も生みかねません。
暗い、不自由な世の中というものは、独裁や圧政の中で生み出されるというよりも、冷静さを欠いた大衆の激情、勢いの中で生み出されるものである、という歴史の教訓は、常に想起されるべきでしょう。

ポータルサイトもわいせつ物販売ほう助罪で処罰せよ」
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060508#1147095525
「携帯で犯罪増」懸念、有害サイト「規制すべき」9割
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050804#1123089131

今年、初めて買った本

本ブログで書籍の紹介をする場合、基本的に、読み終わったか読んでいるものを紹介することにしていますが、2008年最初に購入した本、ということで、ここに書きとめておきます。

マイ・ドリーム―バラク・オバマ自伝

マイ・ドリーム―バラク・オバマ自伝

アイオワ州予備選挙で、オバマとヒラリーが激しく競り合っている状況で、その行方が注目されますが、やはり、これは読んでおきたいと思い、購入しました。
少し読んでみましたが、ケニア人の父親と、白人の母親の間に生まれたオバマが、様々な葛藤の中で歩んで行く姿が赤裸々に語られているようで、おもしろそうだという印象を受けました。

慶應三田会―組織とその全貌

慶應三田会―組織とその全貌

著者の島田氏は、かつてのオウム・スキャンダルから完全に立ち直り、次々と注目の著作を発表していますが、これも、良いところに目をつけたな、という印象を受けました。
大学に限らず、学校関係のつながり、というものは、かなり強固なものがあり、その中で三田会の結束力の強さには定評がありますから、きちんと押さえておくと役立つだろうと思い、購入しました。これも少し読んでみましたが、早稲田大学の「稲門会」とは比較にならないほどの組織力だな、と思いました。

異邦人(上) (講談社文庫)

異邦人(上) (講談社文庫)

検屍官」シリーズは、かつては出る都度、まめに読んでいましたが、最近は、買うだけで読めずに積んである状態なので、久しぶりにきちんと読んでみたいと思いました。
同じ著者の、

切り裂きジャック

切り裂きジャック

も読めていないので、今年は、上記の3冊あたりから読んで、過去の著作にさかのぼって行く、というあたりで進めたいと思っています。