捜査「可視化法案」、参院提出へ 民主

http://www.asahi.com/national/update/1004/TKY200710040214.html

民主党の案は「容疑者の供述や取り調べの状況の全過程を映像と音声で同時に記録しなければならない」としたうえで、「録音・録画のない自白は証拠とすることができない」として、可視化されない自白の証拠能力を認めない内容。
昨年3月に衆院に提出した改正案では、取り調べの際の弁護人の立ち会いや保釈を認めない要件の厳格化なども盛り込んでいたが、緊急性を優先して可視化の実現のみに絞り込む方向で検討を進めている。早ければ11日の法務部門会議で正式決定し、「次の内閣」を経て正式に提出する方針。

遂に、事態はここまで進んできたか、という感慨を覚えますね。
刑事訴訟法第1条では、

この法律は、刑事事件につき、公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ、事案の真相を明らかにし、刑罰法令を適正且つ迅速に適用実現することを目的とする。

とされていますが、刑事手続においては、「個人の基本的人権の保障」と「事案の真相を明らかにし」とが、車の両輪のように順調に動き、かみ合って行く必要があります。
法務省や捜査当局は、取り調べの可視化に頑強、頑迷に反対し続けることで、「事案の真相解明」が著しく困難になるような方向で改革が進み、アフリカによくある「失敗国家」のように、日本全体で犯罪がまん延し、極めて深刻な治安情勢に陥ってしまう、ということを、真剣に危惧すべきでしょう。
取り返しがつかない事態になってしまう前に、まず法務省が、可視化を含め、現在の刑事司法制度を抜本的に改革することを真剣に検討すべきだと思います。

長井さん、両親と無言の対面 「けんぼう」と泣き崩れる

http://www.asahi.com/national/update/1004/TKY200710040303.html

両親は愛媛県今治市から病院に駆けつけた。「けんぼう、けんぼう、こんなになっちゃって、かわいそうに」。ひつぎの小窓を開けた母は、息子にそう語りかけ、その場で泣き崩れた。車いすの父は、つえを使って立ち上がり、じっと長井さんの顔を見つめ、やがて何ごとか小声で話しかけた。約15分後、親族が退室をうながすと、母はもう一度長井さんの顔を見つめて、顔を手でおおって泣きながら安置室を出たという。

やや乱暴な論法であることを承知の上で敢えて言うと、この方は、日本国民に成り代わってミャンマーへ赴き、真実に迫ろうとし、真実を覆い隠そうとする暴力によってその命を奪われたものであり、その暴力は、単にこの方個人に対して向けられたものではなく、真実に迫りミャンマー民主化を求める日本国民全体に対して向けられたもの、と言っても過言ではないと思います。圧政や権力の暴虐に抵抗することは、普遍的に正しい行いであり、そういった動きをあらゆる方法で支援することこそ、日本に課せられた責務でしょう。それができないような国ならば、国連安全保障理事会常任理事国になりたい、などと思うべきではありません。
その意味で、日本国政府は、この事態に対し、決して妥協せず、不退転の決意でミャンマー政府の責任を徹底的に追及し、この死を決して無にしないように努力すべきだと思います。

『司法試験合格者増』に現場悲鳴 『弁護士は十分』

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007100402053851.html

最近の相談、受任件数も「減少」が42・0%。「弁護士の需要拡大が望める分野の有無」では「ある」の22・9%に対し「ない」は39・7%で、訴訟案件や人口の減少などが需要先細りの理由に挙げられた。

私の場合、ブログが、自分の想定外で多くの人々の目に触れているということもあって、事務所に、相談、事件依頼、マスコミ関係者からの問い合わせ、取材依頼等々で、いろいろと電話があり、また、メールも舞い込んできて、受任件数はそれなりの水準で推移していますが、上記の結果を見ると、弁護士の増加が1人当たりの事件数減少へとつながってきつつある、という印象を受けます。
いろいろな話を聞いていると、私のように、検察庁ドロップアウトして40歳近くになって弁護士になったような「遅れてきた」人間が、できるだけITを活用し機動的に物事を進めようと、乏しい知識、能力をフル回転させて、日夜、励んでいる一方で、ごく最近に司法試験に合格し、まだ若くて前途洋々のはずの若者が、ITには無関心、巨大事務所に入って寄らば大樹の陰、といった後ろ向き、保守的な感覚でいる、という、奇妙な、一種の逆転現象のようなことが起きている、と感じることがあります。
既得権等にしがみつき、従来のパターンを踏襲するだけの、「左うちわ」の順風満帆な法曹人生を送ろうとしても、時代も環境も大きく変わり、それでは済まなくなっている、ということを、まず自覚する必要があるでしょう。

「Eudora」日本語版、販売終了

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071004-00000091-zdn_n-sci

Eudora日本語版は、同社が2006年にライブドアから販売業務を引き継いでいた。
米QUALCOMはEudoraの次期バージョンをオープンソース化し、無料で提供すると発表している。

私がヤフー株式会社に入った後、しばらくの間(ライブドアが売り始めた頃までであったように記憶しています)、社内ではEudoraが推奨されていて、それを使っていると社内でサポートが受けられたので、私も社内ではずっとこれを使っていました。それだけに懐かしいものがあります。
今はOutlook(最新版の2007)を使っていますが、特に良いとは思わないので、最新版のEudoraが出て、使いやすそうであれば、乗り換えも考えたいと思います。

「戦艦大和に捧ぐ」

戦艦大和に捧ぐ

戦艦大和に捧ぐ

広島県呉市にある大和ミュージアム館長としても有名な著者ですが、既に物故した大和の関係者から、その生前、直接聞いた体験談が紹介されていて、先日、

戦艦大和―生還者たちの証言から (岩波新書)

戦艦大和―生還者たちの証言から (岩波新書)

を読んだ後でもあって、なかなか興味深いものがありました。
歴史上の出来事などを直接経験した人から、その人の生前に体験等を聞き取っておくこと、ということは、誰かが意識して行わないとできないままになってしまうので、大切なことであるということを改めて感じました。

新感覚携帯AVプレーヤー「iPod touch」を試す

前編
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070927/touch1.htm
後編
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070928/touch2.htm

詳しく紹介されていて、持っている人にも持っていない人にも参考になります。
この記事の中でも指摘されていますが、薄くて、全体としてツルツルしているので、持っていると、落としてしまいそうで不安になります。また、タッチすることで、指紋や汚れがつきやすく、気になる人は気になるでしょう。まだほとんど出ていないようですが、iPod touchのケースで、適当なものが今後出てくれば、私は購入するかもしれません(入れたままではタッチできないので使えなくなりますが)。