iPod touch(続)

ちょこちょこといじっているところです。町村教授のもとにも到着したとのことで、良かったですね。

http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2007/10/ipod_touch_cef2.html

手で画面をスクロールした際に、手を離しても、勢いがついたまま画面がスクロールされて行くので、求めるところにたどりつくまでに延々と手でスクロールさせられるわずらわしさがありません。ここは、よく考えて作られていると思います。
無線LANでインターネットに接続できるので、YouTubeを観ることができ、また、iTunes storeで、好きな楽曲等を購入して直接ダウンロードできるのは、やはり便利です。
iPod touchを使い始めると、従来型のiPodは、やはり影が薄くなる感じです。恋女房に先立たれた後、より魅力的な女性が出現した、という感じでしょうか。

<鹿児島県議選事件>被告のアリバイを認識…県警本部長答弁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071004-00000002-mai-soci

藤山雄治・県警本部長は3日、県警が起訴直後、買収会合を開いたとされる被告のアリバイを認識していたことを明らかにした。

この事件ですが、杜撰極まりない、見当違いな見込み(「空中楼閣」と言っても過言ではないでしょう)の下で、杜撰な捜査(もはや「捜査」などとは呼べないでしょう)だけでなく、

シンポジウム「可視化でなくそう!違法な取調べ」鹿児島選挙違反事件にみる密室取調べの実態
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20041018#1098035384
鹿児島県警、ウソの供述を強要 県議選違反事件
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060105#1136420139
ドキュメント'06▽金の受け渡しはあったのか▽小さな集落を襲った選挙違反えん罪疑惑…▽不可解な供述の変化逮捕の瞬間を記録したテープ入手
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060918#1158508782
鹿児島県議選違反 12被告全員「無罪」、ずさん捜査“完敗”
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070224#1172286172
記者の目:県議選買収事件の12人全員無罪 内田久光
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070306#1173139711


捜査官が起訴されるほどの違法な捜査が行われ、

鹿児島県議選えん罪事件、元警部補を在宅起訴
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070919#1190195160

上記の記事にあるように、捜査機関側で、かなり早期にアリバイの存在を認識し、これだけのでたらめな事件である以上、立証上の数々の問題点を十分認識できていたはずであるにもかかわらず、

鹿県議選買収事件公判がヤマ場 審理の8割「自白」で攻防
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060117#1137472897
<鹿児島県議選買収>やっと無実の身に…地検控訴断念
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070309#1173370149
捜査資料、地検「死んでも出さない」 鹿児島12人無罪
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070407#1175912308
県警・地検、弁護士懲戒狙い調書化 鹿児島選挙違反無罪
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070503#1178156500

にある通り、獲得してはいけない「有罪」に最後の最後まで固執し、当然、無罪になるべき人々を罪に陥れようとしていた、ということになります。
これは、正に、鹿児島県警と鹿児島地検が結託し、裁判所をうまく仲間に引っ張り込んで(裁判所は、途中で気づいて「仲間」からはずれましたが)、犯罪を作り出し人々に刑事責任をなすりつけようとした、一種の構造的な権力犯罪、と言っても過言ではないでしょう。
このようなことが現実に起きてしまう、ということは、由々しきことであり、

捜査手法見直し、専門家で検討を=取り調べ「可視化」に慎重−長勢法相
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070310#1173496127

で、

捜査機関に与えられた権限は、切れ味の鋭い日本刀のようなものであり、正しく使用されれば、犯罪の真相を解明し罰せられるべき人や組織に対する適正な処罰が可能になる一方、誤用、濫用されれば、鹿児島の選挙違反事件(「事件」と呼ぶのがはばかられますが)のように、善良な人々を深く傷つけ、社会的な生命だけでなく、その生命そのものの喪失へと追い込みかねない、恐るべきものです。
そういった権限、特に、取調べ権の行使を、従来のように、捜査機関に対する全面的な信頼に基づき何の検証もできない状態のままにしておいて良いか、ということが、今、深刻に問われている、ということを、特に権力側に身を置く関係者は、重大なこととして受け止める必要があります。

と述べたように、捜査機関に全面的なフリーハンドを与え犯罪の嫌疑が一旦発生すれば、容疑がかかった人々を密室に閉じ込め、締め上げて、捜査機関が思い描いたストーリーに沿って、やっていることもやっていないことも「自白」させ、冤罪を簡単に生む出してしまう、前近代的な刑事司法の仕組みを根本から改めて行かなければならない、今、正にその時期が来ている、と言うべきでしょう。

金商法に山ほど苦情=「リスク説明に慣れてほしい」−渡辺金融相

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2007100300594

同法は投資家保護のため金融機関に詳細なリスク説明を義務付けており、その結果、渡辺金融相に「売るのも買うのも面倒な法だ」などの苦情が殺到したという。

私は、「金融弁護士」ではないものの、「塀の内側に落ちないためにはどうすべきか」という観点から金融商品取引法をチェックしていますが、理想が高すぎたせいか、なかなか難解になっている部分が多々あって、「売るのも買うのも、勉強するのも面倒な法だ」と、苦情の一つも言ってやりたいような気がします。
しかし、できてしまった法律に、ただ苦情を言っていても仕方がないので、ここは乗り越えて行くしかないでしょう。