「表現の自由」議論深まらず 「有害」指定で塩尻市会一般質問

http://www.shinmai.co.jp/news/20070906/KT070905ATI090007000022.htm

市側は、最高裁岐阜県青少年保護育成条例の包括指定(性的表現の量などに応じて「有害」指定する仕組み)を合憲とした1989年の判決を挙げ、「判例があるので市民の理解を得られると思う」(赤羽修こども教育部長)と答えた。

この問題は、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050414#1113451258

とコメントし、その後、その点が問題となっている刑事事件を受任して、現在、主張、立証を進めているところです。
そこで、かなり詳しく主張を展開していますが、上記の岐阜県条例は平成元年のものであり、「自動販売機」のその後の技術改良にはかなりのものがあって、現在は、電気通信設備を活用したシステムで個々の販売の是非を人がチェックできる態勢が整備されている場合があります(もちろん、今後の更なる改良は行われて行きますが)。
雑な議論しかされないままで規制が先行している傾向が顕著ですが、青少年の保護のために本当にすべきことは何か、インターネットで何でも見放題、買い放題という状況下で、青少年保護対策が進んでいる「自動販売機」に対する規制ばかり強化する愚かしさ、といったことも冷静に考えてみる必要があるように思います。

社保庁職員、懲戒受けても「A評価」…不正免除の26人

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070907i201.htm?from=main2

能力評価の評価項目には、不祥事を起こさないという「法令順守の意識の高さ」も含まれているが、社保庁は「処分を受けた職員は、法令順守の意識の評価は最低点になるが、それ以外の項目の評価が高かった」と説明している。

でたらめな組織は、何をやってもでたらめである、ということでしょうね。これでは、勤務中に庁内で殺人事件、強姦事件、放火事件などを起こしても、「法令順守の意識の評価は最低点になるが、それ以外の項目の評価が高かった」ということで、S評価とかA評価になりかねないでしょう。評価基準が決定的に間違っているか、恣意的なお手盛り評価しかしていないかの、どちらかでしかないと思います。
こういう組織は、1日も早く早く解体して、影も形もなくしてしまうべきでしょう。

鬼母&鬼父、子ども3人の靴に覚せい剤隠し密輸させる

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_09/t2007090633.html

起訴状によると、被告ら3人は6月10日、覚せい剤約2.3キロを小分けにして6足の靴底に隠し、子ども3人にも履かせて成田空港から密輸した。
夫婦は以前にも同様に密輸を依頼され、報酬をもらっていたという。

家族連れ、子供連れの場合、従来は税関でのチェックが甘い傾向はあったのではないかと思われますが、このような事件が起きる以上、家族連れ、子供連れであっても厳しいチェックを受けることは避けられないでしょう。
僅かな報酬目当てに違法行為に及び、数年、十数年の服役を強いられることにならないよう、注意すべきです。

「訴訟国家なら破滅」 鳩山法相 弁護士急増を懸念

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/m20070905019.html

ボツネタ経由。次第に、ものすごい話になっているようですね。

鳩山法相は「わが国の文明は世界に誇る和を成す文明で、何でも訴訟でやればいいというのは敵を作る文明だ」と述べた。さらに「そんな文明のまねをすれば、弁護士は多ければ多いほどいいという議論になるが、私はそれにくみさない」と明言した。

聖徳太子もびっくり、という感じの斬新な発想で、さすがに高名な法律家を祖先に持つ家系から出た法務大臣、という印象を受けますが(ほめているわけでも、けなしているわけでもありません)、「何でも訴訟でやればいいという敵を作る文明」のまねをするために、法曹人口を増やそうとしたわけではないと思いますから、議論をする前に、議論の前提を整理しておく必要があるでしょう。
紛争解決の方法は、訴訟だけではなく、他にも様々なものがあり、「和を成す」ためにも弁護士などの法律家は必要である、という認識も、法務大臣としては必要ではないかと思います。法務省で、大臣の側でお仕えしている人々は、以前にいた看護婦さん出身の法務大臣とは違った意味で、法務大臣によく事情を説明し、わかってもらうべきところはわかってもらうようにしましょう。
そういった整理、正しい認識の上で、この問題について大いに議論することは良いことだと思います。

また撮られた!山本モナ、元カレとフィリピンでアツアツ3連泊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070907-00000004-sanspo-ent

私も、早くおもしろおかしく暮らせる優雅な状況に身を置きたいと思うのですが、そういうわけにも行かず、連日、手がけている事件の処理に忙殺され、時々行くジムでの運動や読書程度がささやかな楽しみ、という状態です。受任しそうな事件の関係で、公判前整理手続について、再度、見直しておく必要もあり、「アツアツ3連泊」のような優雅な状況には程遠い、厳しい状況へと、坂道を転がり落ちるように進んでいるような気がしています。
こういったニュースに接すると、愚痴の一つも言いたくなります。