「訴訟国家なら破滅」 鳩山法相 弁護士急増を懸念

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/m20070905019.html

ボツネタ経由。次第に、ものすごい話になっているようですね。

鳩山法相は「わが国の文明は世界に誇る和を成す文明で、何でも訴訟でやればいいというのは敵を作る文明だ」と述べた。さらに「そんな文明のまねをすれば、弁護士は多ければ多いほどいいという議論になるが、私はそれにくみさない」と明言した。

聖徳太子もびっくり、という感じの斬新な発想で、さすがに高名な法律家を祖先に持つ家系から出た法務大臣、という印象を受けますが(ほめているわけでも、けなしているわけでもありません)、「何でも訴訟でやればいいという敵を作る文明」のまねをするために、法曹人口を増やそうとしたわけではないと思いますから、議論をする前に、議論の前提を整理しておく必要があるでしょう。
紛争解決の方法は、訴訟だけではなく、他にも様々なものがあり、「和を成す」ためにも弁護士などの法律家は必要である、という認識も、法務大臣としては必要ではないかと思います。法務省で、大臣の側でお仕えしている人々は、以前にいた看護婦さん出身の法務大臣とは違った意味で、法務大臣によく事情を説明し、わかってもらうべきところはわかってもらうようにしましょう。
そういった整理、正しい認識の上で、この問題について大いに議論することは良いことだと思います。