グーグルCEO、「ネット検閲を非関税貿易障壁に」と主張

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20355385,00.htm
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20355385-2,00.htm

Schmidt氏は「オンライン化が進む言論について、その自由を私たちは守り抜く必要がある。例えば、インターネット検閲を非関税貿易障壁と捉えることもできるだろう。というのも、政府、特に非米国的な政府の場合は、自国民に力を与えることが怖くなると、程度の差はあれ、住民を統制しようとする動きが生まれてくるからだ。好ましくないコンテンツの基準は何か、国家間で法律がどう違うのかなど、いろいろな問題があるが、これは全世界を巻き込んだ現象なのだから整理する必要がある。今すぐにでも始めるべきだ」と語った。

このように、崇高な理想を高らかに語りながら、中国では国家による検閲に協力せざるを得ない、というところに、グーグル、ヤフーなどのジレンマがあるわけですが、この問題については、各国バラバラの対応に委ねるのではなく、米、欧、日あたりが中心となって条約を締結し、世界中の国々に参加を呼びかけて行く、といったことも検討すべきではないかと思います。
日本も、曖昧な「有害」概念が一人歩きして、気がついたらネット検閲国家になっていた、といったことにならないように十分注意すべきでしょう。

公立学校の人種分断加速 米報告、最高裁判決受け

http://www.usfl.com/Daily/News/07/08/0830_006.asp?id=54927

米カリフォルニア大は29日までに、連邦最高裁が六月、米国の一部公立学校が導入している人種別の生徒数割当制度を合憲とした高裁判決を取り消したことに伴い、公立校に人種の偏りが生じ、人種間の分断が加速するとの見通しを示した報告書をまとめた。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070629#1183076433

でコメントした米最高裁判決の影響が、早くも憂慮されているようです。「機会の平等」か、「結果の平等」かは、日本の格差社会問題にも通じる古くて新しい問題ですが、今後、上記報告書指摘するような人種の分断が加速するような事態になれば、最高裁の判断が見直される可能性もあるように思います。
今後のアファーマティブ・アクションの動きからは目が離せない、という印象を受けます。

ドコモ「N904i」に不具合? 「ミクシィ」コミュが騒然

http://news.livedoor.com/article/detail/3287734/

「発火するんでは…?と、心配になってます」

ミクシィ」のコミュ「DoCoMo FOMA N904i」に「不具合報告」のスレッドが立てられたのは07年5月30日。すると、あれよあれよといううちに不具合報告が次々にカキコまれ、07年8月30日には430を越えた。最も多いのが電池のトラブルだ。

携帯電話がますます高機能化し、それに伴ってリチウムイオン電池に対する負荷が高まって、この種の不具合(上記の携帯電話に不具合があるかどうかはよくわかりませんが)が生じやすくなっているのは事実のようです。
次々と新機能を満載した携帯電話が発売されますが、問題のある携帯電話をつかまされ、「ババを引いた」状態になるかどうかは運次第、ということは、何とかしてもらいたいものだと思います。
あまりにも高機能化した携帯電話は、敢えて避け、購入しないようにする、ということも、今後は必要かもしれません。

キムタク“後輩”ロースクール生にエール 映画「HERO」アジア公開決定

http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2007090102045430.html

韓国では10月25日から、日本の実写としては過去最高の250スクリーンで上映される。
ほかには、10月18日の香港をはじめ、台湾、シンガポール、マレーシアなどで公開。各国ともに、20スクリーン以上の本格的な上映規模に加え、吹き替え版ではなく、すべて木村のナマ声が堪能できる字幕版の予定で、木村人気をあらためて見せつけた。

この映画では、法務大臣による、一種の伝家の宝刀とも言える「指揮権発動」が問題になりますが、韓国の検察庁法では、日本と酷似した規定がある、とのことで、

韓国法相、検察に指揮権発動 親北朝鮮発言での逮捕不可
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20051014#1129296472

韓国の人々には流れが理解しやすいのではないかと思いますが、その他の国々では、法務大臣が捜査に対して判断を下したにもかかわらず、その後、なぜ第一線の検事がここまで動いて、このような事態になるのか、理解が困難かもしれない、という気がします。
日本の刑事司法制度に対する理解の一助になれば、リーガルアドバイザーとしてはうれしく思います。

「顔のない男―東ドイツ最強スパイの栄光と挫折」

顔のない男―東ドイツ最強スパイの栄光と挫折

顔のない男―東ドイツ最強スパイの栄光と挫折

東ドイツのシュタージについては、映画「善き人のためのソナタ」でも描かれていましたが、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070227#1172535125

本書は、長く東ドイツの情報機関を統括し、昨年死去したマルクス・ヴォルフの生涯を描く中で、東ドイツの諜報活動の実態などを紹介するものです。昨日、読み始めましたが、なかなかおもしろく、引き込まれます。西ドイツ首相の側近中の側近がが東ドイツのスパイであった、という、衝撃的な「ギョーム事件」の実態も紹介されていて、知っている人にも知らない人にも参考になる情報が次々と出てきます。
日本の、今後のこの分野における方向性を考える上でも参考になる一冊かと思います。