広島全日空ホテル売却へ

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200612090157.html

先日、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20061209#1165625418

でコメントした動きの中で、広島全日空ホテルも売却、ということになるようです。
サービス自体は変わらず提供されるということで、広島市内には、インターコンチネンタルホテルのような外資系のホテルが、私の知る限りないので、広島の人々にとっては、インターコンチネンタルホテルの雰囲気も味わえて、悪い話ではないように思います。

札幌高裁、遺骨抱いての傍聴認めず・遺族は説明求める

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20061210STXKA007710122006.html

遺骨を抱いて、という状態が、被告人への心理的影響等から見て、法廷の秩序維持上、好ましくない、と考えられたものと思われます。
微妙な面はありますが、目立たないように注意するなど、配慮することで、法廷の秩序維持と両立も可能ではないかと私は思います。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060327#1143420289

でもコメントしたように、遺族には遺族の思いというものがあり、何でも聞いてあげることは無理としても、できるだけ尊重してあげることは必要でしょう。上記の札幌高裁の対応には、官僚的な冷たさを感じます。

インパール作戦に関する記事

http://world-reader.ne.jp/renasci/history/okazaki-061208.html

やや長いですが、インパール作戦に関する部分に目がとまりました。

佐藤は、6月初めに独断で兵力を安全圏まで退却させた。これは師団長という陸軍の要職にある者が、上官の命令に従わなかった日本陸軍初の抗命事件であり、これが牟田口の逆鱗に触れ師団長を更迭された。

硫黄島の戦いが、敗れたとはいえ成功した戦いだったのに対し、インパール作戦は、失敗しただけでなく、稚拙、拙劣な作戦により死ななくてもよい人々を多数死なせた、という点で、特筆すべきものだと思います、上記の「抗命事件」は、あまりにも有名ですが、こういった前代未聞の事件が起きること自体に、この作戦の異常さが現れていると言えるでしょう。
戦いにおいて、犠牲は避けることができないとしても、犠牲をいかに少なくするか、無用の犠牲を出さないかについては、指揮官の力量、人格・識見によるところが大きいと、改めて感じました。

住基ネット、2審は合憲判決 プライバシー権侵害せず

http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/061211/jkn061211005.htm

長門裁判長は判決理由で、住基ネットで扱う氏名、住所、生年月日、性別、住民票コードなど本人確認情報は、個人の人格的自律や人格的生存に直接関係するものではないと指摘。「公権力が正当な理由に基づき、本人確認情報を収集、管理、利用することは『公共の福祉』による制限として許される」とした。
住基ネットによる利便性よりも自分のプライバシーの保護を望む住民についても、住基ネット導入の正当性は否定されないとした。
住民側が主張した本人確認情報を利用した名寄せなどの危険性に、長門裁判長は「具体的危険性はない」と判断した。

必要性、危険性、取り扱われている情報のプライバシーとの関係等々、微妙かつ重要な問題点が多く、だからこそ、高裁段階での判断が分かれているものと思います。
最高裁において慎重に検討の上、統一的な判断を示す必要性が極めて高いでしょう。
判決文を見ていないので、あくまで感想にとどまりますが、上記の本人確認情報に関する評価は、悪用・濫用された場合の危険性を考えると、過小評価ではないかと思います。公権力による情報収集が許されるとしても、必要最小限度であるべきであるとともに、収集した情報が厳重に管理され、悪用・濫用防止措置が十分講じられているかどうかが厳しく問われる必要があります。住基ネットについて、そういった必要最小限度性、厳重な管理、悪用・濫用防止措置といったものが満たされているかどうかが、この問題を考える上での特に重要なポイントだと思います。