「日本共産党」

日本共産党 (新潮新書)

日本共産党 (新潮新書)

共産党元幹部によるもので、広い意味での「暴露本」の一種と言ってよいでしょう。この種の本の性質上、内容の真偽等は慎重に見る必要がありますが、内実を知る者にしか知り得ない、という部分もかなりあって、なかなか興味深いものがありました。感想を一言で言うと、「関係者は苦労しているな」ということでしょう。
私の実家(ちなみに共産党員でもシンパでもない)では、近所にいる共産党員のおじさんに頼まれて、私が子供の頃から、赤旗日曜版を購読していて、私は、日曜日になると配達される赤旗日曜版を、よく読んでいました。そのおじさんが、赤旗の集金に来た際、親がいないときには代金を渡してあげたこともありました(月に数百円程度だったと記憶しています)。
そのおじさんは、人の良い感じで、子供の私にも親しく声をかけてくれたりしていましたが、なぜか、いつも疲れた感じで、そのことが今でも強く印象に残っています。この本を読んで、おじさんの疲労の原因が、何となく理解できたような気がしました。

オウム・松本被告の裁判打ち切り支持 東京高裁

http://www.asahi.com/national/update/0530/TKY200605300292.html

11部は決定理由で「弁護側の控訴趣意書提出の遅れがやむを得ない事情に基づくとは言えない、とした10部の判断は正当だ」と述べた。

以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050831#1125484321

と述べたことがありますが、こういった結果になると、100パーセント裁判所が誤っていて、弁護人に何の非もなかったのか、という疑問は生じるでしょう。

大阪社保局長、着任6日で更迭 前任地の不正免除発覚

http://www.asahi.com/national/update/0530/TKY200605300481.html

国民年金保険料の大量違法免除で前局長が更迭されたのを受け、24日付で大阪の局長に就任した。だが、前任地の愛知県内で、社会保険事務所主導の不正事例が発覚。過去2回の調査でこの不正を把握できていなかったことから、社保庁は、大阪の全容解明の陣頭指揮をとるのに不適当と判断した。

着任6日というと、関係各方面への挨拶まわりを始めたばかり、というところだったのでしょうか。「よろしくお願いします。」とか言って、挨拶して名刺置いていった人が、いきなり更迭では、挨拶された人々も驚くばかりでしょう。
こういう組織の危機的状況の中でこそ、人の器量や見識が問われる、と腹をくくり、乗り切るしかないでしょう。>社会保険庁