覚せい剤男、刑軽減狙い不明の兄装う…判決直前に発覚

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051014-00000101-yom-soci

刑事訴訟法で、「被告人の特定」ととして問題になる事例ですね。
身柄事件でここまで公判が進めば、被告人として振る舞っている「弟」本人が、「兄」こと「弟」として被告人である、というのが実務上での取り扱いでしょう。
これが在宅事件であったらどうか、もっと早期に偽名であることが発覚した場合は、誰が被告人なのか、という問題があります。

「自殺」の妻、夫が殺害 三重県警、強盗で取り調べ中に吐露

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20051013/mng_____sya_____005.shtml

容疑者は八月中旬、事件の取り調べ中に、捜査員が「初盆やなあ。供養しないかんな」と話しかけたところ、突然、犯行を自供した。

被害者が夢枕に立ち、罪悪感にさいなまれていた、ということで、自白の信用性は高いでしょう。
刑事事件では、こういうことが時々起きます。

トヨタ、エンジン停止の可能性から米国で「プリウス」を無償修理

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051014-00000612-reu-bus_all

このニュース、

プリウス」に米で苦情33件 「急停止」、当局調査
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050603#1117755086

の、おそらく続報でしょう。
ハイブリッド車に、こういったリスクがあることは、覚えておいたほうが良いようです。

国交省16人野球賭博 容疑で書類送検 省内LANで参加募る

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051014/eve_____sya_____002.shtml

今年九月、同署に匿名の投書が寄せられ、事件が発覚した。

賭博事件では、負けた人間が腹いせに警察へ通報することも少なくないようです。
昔々、そういう事件を担当したことがあり、通報した被疑者が、「検事さん、通報した私からも罰金取るんですか」と文句を言うので、「起訴猶予にしてあげてもいいけど、1人だけ起訴猶予になったら通報したことが他の人にわかるかもしれないよ。」と言ったところ、「あっ」という感じの悟った表情を見せ、すぐに「罰金払います。」と、その被疑者が言い直したことがありました。
もちろん、この事件の通報者がそういう立場のひとであったかどうかはわかりません。

韓国法相、検察に指揮権発動 親北朝鮮発言での逮捕不可

http://www.asahi.com/international/update/1014/008.html

指宿教授のブログ経由で知りました。

韓国で検察捜査への指揮権が発動されたのは初めてだ。
韓国の検察庁法は「法相は検察事務の最高監督者で、具体的事件に対しては検察総長だけを指揮、監督する」と定めている。

日本の検察庁法では、

第14条
法務大臣は、第4条及び第6条に規定する検察官の事務に関し、検察官を一般に指揮監督することができる。但し、個々の事件の取調又は処分については、検事総長のみを指揮することができる。

とされており、おそらく、韓国にも同様の規定があるのでしょう。
かつての造船疑獄で、自民党の佐藤幹事長逮捕見送りという、法務大臣の「指揮権発動」があったことが有名ですが、韓国における指揮権発動は初めてということで、韓国法務・検察史上に残る事件になることでしょう。