「埼京線で痴漢行為」、弁護士を業務停止処分

http://www.asahi.com/national/update/1115/027.html

弁護士会に対して「痴漢はしていない。捜査段階で行為を認めたのは、そうしないと強制わいせつ罪で起訴されて有罪判決を受け、弁護士資格を失う可能性があったから」と説明しているという。

こういう種類の弁解は、刑事事件をやっているとよく出るもので、多くの場合が嘘、時々本当のことがある、といったところですが、迷惑防止条例違反で逮捕された人を、検察庁がわざわざ強制わいせつ罪で起訴するというのは(あり得なくはないですが)考えにくく、この弁解には首をかしげざるを得ません。

インターネット法律相談所―ネットトラブルQ&A

インターネット法律相談所―...

ざっと拾い読みしましたが、なかなかわかりやすい内容になっており、この種の本としては、珍しくお薦めできるものです。
ネット上での、法律が絡むような議論について、「わかりにくいので少し勉強してみたいな」と思っているような人が読むと、特に参考になると思います。
インターネット関係でカスタマーサービスに関わるような人にも、参考になるでしょう。

現状はプロバイダーやP2Pの提供者などに刑事責任を負わせすぎている

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2004/11/15/5408.html

プロバイダーやレンタルサーバー事業者、P2Pシステムの提供者などに過剰な刑事責任を負わせすぎているという点でもパネリストの意見は一致。小倉氏は「我々もアホな判例が覆るよう努力するが、立法やロビー活動なども積極的に行なっていかないと、IT業界はコンテンツ業界に負けてしまう」と述べた。また、小川弁護士は「民事訴訟に関してはきちんと知的財産関連の専門部があるのに、なぜ刑事訴訟にはネットワーク犯罪の専門部がないのか」と疑問を呈し、「日弁連あたりがこの問題に関して動いていく必要がある」と訴えた。

「負わせすぎている」と言うよりも、「負うかどうかわからない不安定な状態に置かれ、ある日突然負ってしまう人がいる」というのが、より正確な表現でしょう。仮に過剰に負わせる状態になったとしても、「これをやれば捕まる」「パクられる」といったことが明確になっていれば、それはそれで注意のしようもありますが、現状では、それがよくわからないので、非常に気持ち悪く、居心地の悪いものがあります。
でも、その辺の感覚が、刑事法の研究者には意外とわからないものだな、というのが、先週土曜日のシンポジウムの際に受けた印象でした。
私の神経が鋭敏過ぎるのかもしれませんが。

P2Pやアクティベーションで問われる法的責任とは

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2004/11/15/5407.html

最後に小倉氏はWinny事件についても触れ、「世の中で利用される通信サービスは全て不法行為のために使われる可能性があり、従ってWinnyの作者に幇助が認められると通信サービス事業者は全て幇助に問われる可能性が出てくるが、それは社会的によろしくない」と述べ、それを防ぐためにもなんらかの法的解釈により、サービス提供者が刑事責任を負う範囲を制限すべきだとの見解を示した。

何か良い考えがないかと、私も、悪い頭をひねっては考えているんですが、なかなか難しいです。
先週の土曜日に、早稲田大学へ行って、刑事法の若手研究者の人達と話をする機会がありましたが、サイバー刑事法に対する関心が、意外と低いことがわかりました。私程度の者が、サイバー刑事法制研究会の主査代行をやっていること自体が、そもそもおかしいわけで、もっと関心を持って、どんどん発言してもらいたいものだと思いました。

写真証明提示や台数制限 プリペイド規制の与党案

http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20041115/fls_____detail__047.shtml

全面禁止は、当面回避されそうです。
購入時に登録した指紋で認証しないと使えないとか、そういった方向にすら進みそうな勢いです。
普通の携帯にも、「とばし」とか、結構いい加減なものが多いのに、ここまでやるか?という素朴な疑問を感じます。

拉致・横田めぐみさんの写真

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041116-02159133-jijp-int.view-001

北朝鮮が提供し、政府代表団が持ち帰っためぐみさんの写真。1枚は中学生くらいの、2枚は成人しためぐみさんが写っている。「めぐみちゃん、こんな所にいたの」と母の早紀江さんは話し掛けたという.(横田夫妻提供)

この写真、特に中学生くらいの写真を見ていると、もっと早く救出してあげたかった、日本国民の1人として、今まで何もしてあげられなくて本当に申し訳なかった、と強く思いました。
「拉致はなかった」などと、北朝鮮を擁護していたような人達は、この写真に土下座して詫びるべきでしょう。

大牟田逃走事件、警察官3人が孝容疑者と一緒に食事

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20041116AT5C1600A16112004.html

検察庁に被疑者を押送すると、ちょっとした「ピクニック」気分にでもなるのか、緊張感が欠けてしまう警察官がいるのは事実だと思います。
昔、地方の検察庁にいたとき、被疑者を押送してきた警察官が、取り調べ室内でぺちゃぺちゃとおしゃべりをしているので、「うるさい!」と怒鳴りつけたことがあります。
この警察官たちは、厳しい処分を免れることができないでしょう。