私も、公務員をやっていたことがあり転勤を繰り返していた時期がありましたが、自分が転勤する時も、そうではない時も、この時期は忙しくしていたものでした。自分が転勤する際には、手持ちの事件を処理したり引き継ぐに準備をしたり、引継書を作成したりといった作業が発生しますし、自分が転勤しなくても、他の転勤する人が新規に受けられない事件をある程度集中して受けたりいつもより多めに身柄事件を受け持ったりと、やはり負担がいつもより重くなることが多かったように思います。
こうして弁護士になると、この時期は、裁判所、検察庁の大規模な異動がある関係で、民事、刑事の期日が入らなくなり、やや空白的な、いつもは動いているものが少しの期間停止する、といった状態になり、やや、ほっとできるような感じになってくる面があります。ただ、こういう状態は、4月に入るとすぐに解消して、またいつもの忙しい状態が戻ってくるのですが。
転勤していた当時は、転勤先で、新たに割り当てられた事件の資料を読むのが、結構、負担であったことが思い出されます。弁護士になると、それまでの担当裁判官、検察官が異動して、特に告訴・告発事件のような場合は改めて出向いて説明する、といったことを行うこともありますが、そういう時には、新たな事件について内容を把握するのに苦労していた自分の経験を思い出すことがあります。
こういう、ざわざわした状態は、徐々に沈静化しながら、ゴールデンウイーク前ころまで続き、ゴールデンウイークが明けるとほぼ平常に戻っている、というところでしょうか。転勤直後の慌ただしかった4月が思い出されます。