「1時間でわかる家康と近江」

 

2月26日の午後、この本の関係で、著者の講演が近江八幡駅近くであり、西日本から戻る途中にヴォ聴いてきて、会場で、この本を買いました。
著者は近江在住の郷土史家で、地の利を生かして浅井氏などについて精力的に研究、その成果を発表していて、帰りの新幹線の中で早速、読みましたが、徳川家康と近江の関わりを中心としつつフィールドワークの成果も踏まえられて、近江という観点で徳川家康を見ることができる好著だと思いました。
姉川の戦いについて、著者は、従来の通説に異を唱え、浅井長政軍が織田信長軍に対して奇襲を仕掛け、徳川家康軍が対峙していた朝倉方を追った小規模戦であったと論じていて、ここは今後の大河ドラマでどのように描かれるか興味を感じるところです。それ以外にも、従来の通説を批判しつつ論じているところが随所にあって、そういった意味でもおもしろいと思いました。