科学的に見て「送りバント」は有効な戦術なのか(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
送りバントをもう少し深掘りしていきましょう。送りバントは「1点を取るために有効な手段である」ということは、野球の指導現場ではよく言われます。「強攻策は大量点につながることもあるが、失敗も多い。反面、送りバントは1点を取りに行く手堅い戦法である」という意味です。
そこでここでは、それぞれの状況から、「1点でも取れたかどうか」の指標である、得点確率を見てみたいと思います。 高校野球の場合、無死1塁では得点確率が45.9%だったのに対して、1死2塁では47.5%となっています。若干ではありますが、得点確率が向上しています。
私は、中学、高校で野球をやっていて、今でも野球は好きなので、この記事はなかなか興味深く読みました。
ランナーが2塁にいれば、ライト前ヒット程度で2塁ランナーは一気に生還して1点取りやすくなります。それだけに、高校野球レベルでは、送りバントでランナーを2塁へ送りたいと考えがちです。
ただ、そういう刻んだ点の取り方で、最終的に勝てるかは別問題でもあります。
高校野球で金属バットが出現するまでの状況は、もう知る人も少なくなっていますが、木製バット当時は、なかなか打って点を取りにくく、高校野球の王道は守備を固めて少ない得点で待つことでした。守りの野球が王道だったわけです。
それが、金属バットの出現で打撃力が飛躍的に向上し、打撃野球が主流になっていきました。
そういう中でも、まずは1点取りたい、という、そういう誘惑に駆られる場面はあって、送りバントものが使われているのだろうと思います。
人生でも、送りバント的にコツコツと生きていくか、一発大きく打ち出すか、人ぞれぞれですが、野球での動きには人生にも通じるものがあることも感じます。