西本幸雄さん死去:頭に浮かぶ「21球」…江夏豊さん

http://mainichi.jp/enta/sports/baseball/news/20111126k0000m050112000c.html

監督として一度も日本シリーズを制することができなかった西本さんが、もっとも日本一にちかづいたのが79年のシリーズだった。3勝3敗で迎えた第7戦、1点を追う近鉄は無死満塁と絶好のサヨナラ機を迎えたが、江夏さんの奇跡的な好投に抑えられた。「西本さんに悪いことをしたが、勝負だからね」と江夏さん。以後、会うたびに、あのシリーズを話題にする西本さんの姿に「勝ちたかったんだな」と勝負師の一面を感じたという。

昨日もコメントしましたが、私にとって、西本監督と言えば、「江夏の21球」の、あの日本シリーズ第7戦が真っ先に思い出されます。当時は、よく野球を見ていた頃で、第7戦も、確かテレビで見ていたと記憶しています。石渡によるスクイズを、江夏がウエストボールでかわして失敗させ、窮地を脱した場面が、記憶の中で、今でもまざまざと蘇ってきます。
改めてその場面を見てみましたが、江夏が投球動作に入り、後ろに振りかぶった時に、石渡がバットをバントの握りに持ち変えはじめていて、おそらく極度の緊張からだったと推測されますが、バントの態勢に入るのがゼロコンマ何秒か早かったのがわかります。諸説あるようですが、やはり、カーブの握りをしていた江夏が、そのような石渡の動作を見て、捕手の水沼が機敏に立ちあがってウエストボールを要求するのも見て、一瞬の判断で、カーブの握りのままウエストボールを投げた、というのが真相ではないかと思いました。西本監督にとっては、日本シリーズ優勝に限りなく肉薄した瞬間で、「勝ちたかったんだな」という江夏の述懐も、よくわかる気がします。
亡くなっても、人々の記憶の中で生き続ける西本監督、ということでしょう。