バイデン氏が勝利宣言、分断の米国を舵取り トランプ氏敗北認めず

バイデン氏が勝利宣言、分断の米国を舵取り トランプ氏敗北認めず(ロイター) - Yahoo!ニュース

バイデン氏は地元ウィルミントンの駐車場で演説し、「米国民は声を上げ、はっきりした勝利を届けてくれた」と語った。その上で、「分断させる大統領ではなく、団結させる大統領になることを誓う」と述べた。

 事前の世論調査ではバイデン氏有利と出ていましたが、かなりの接戦になり、途中までは予断を許さないものがありましたね。それだけトランプ支持者が全米で根強く存在したということでしょう。

今後の課題は、バイデン氏も上記のように述べているように、大統領選挙でも露わになった「分断」の緩和、克服、国内対立の鎮静化ではないかと思います。そのためには、トランプ支持者が、なぜトランプ支持者なのか、ということに深く思いを致し、持っている不満や政治へ期待するものをうまく拾い上げて良い意味で取り込んでいく対策が不可欠でしょう。

かつて雇用を生み出していた国内産業が製造拠点の海外移転で衰退し人々が雇用の喪失、低所得で苦しんでいる、それに対する、例えば福祉の強化とか、そういう困窮地域に新たな産業を誘致して雇用を生み出すとか、打つべき、打てる手はいろいろあるでしょう。

トランプ大統領を、単に、際物の黒歴史と過去に葬り去ろうとするのではなく、なぜ、そういう大統領が生まれたかということを、今後に建設的に生かしていく、そういうことが求められているのではないかという気がします。そうしないと、今後、再び第二、第三のトランプが出現しかねません。