首相「ロックダウンできず」 緊急事態宣言せずも「最悪想定」 参院決算委

首相「ロックダウンできず」 緊急事態宣言せずも「最悪想定」 参院決算委(産経新聞) - Yahoo!ニュース

首相は、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言について「誤解がある。さまざまな要請をさせてもらうかもしれないが、フランスなどで行っているものとは性格は違う」と説明した。日本の場合、外出自粛や施設の利用制限は要請や指示にとどまり、フランスなどのように違反した場合の罰則などの強制力がない。

日本の現行法令上、海外で行われているような、都市を丸ごと封鎖するとか、外出を禁止して違反者を処罰するといったことはできないことになっています。「ロックダウン」という言葉が一人歩きしていますが、そういった強力な強制力を伴うロックダウンは、日本ではできないことになっていて、その意味では首相が言っていることは正しいと言えます。

おそらく、首相が懸念しているのは、ロックダウン、といったことを口にして実施することで、実際は法令に基づく実効性が乏しいのに、それが一人歩きして経済的に壊滅的な打撃が生じることでしょう。むしろ、現状のような「要請」といったことを強く求め、きめ細かく対応していくほうがベターだという判断があるのだろうと推測します。

厳しい状況が、日々、強まりつつあり、不毛な争いや無意味な議論は、事態が落ち着いて暇になったらやることにして、今は一致団結して、こ難局に全力で取り組まなければならないでしょう。