ファーウェイとの関係を断ったグーグル、損失は? | BUSINESS INSIDER JAPAN
グーグルは2018年、世界中のGoogle Play ストアで70億ドル(約7700億円)を売り上げたと野村インスティネットは推定した。そのうち、ファーウェイ製スマートフォンからのアクセスは、約3億8800万ドル(約430億円)。その最大の牽引役はヨーロッパ市場で売り上げは1億9000万ドル(約210億円)、また、中国を除くアジアのファーウェイ・ユーザーがもたらした売り上げは約1億3700万ドル(約150億円)と同社は見ている。
グーグルに限らず、HUAWEIへの様々な制限が、今後、続くことにより、アメリカ側の各国の企業に、大きな影響が出ることは間違いないでしょう。世界は、各国の相互依存の度合いが大きく高まっており、その関係を権力的に断ち切ったり制限したりすれば、たちまち大きな影響、損失が出てしまう状態になっています。それは、各国国民の生活にもマイナスの影響を及ぼします。
安全保障も大切ですが、そういった世界の状況を考慮しない、乱暴な取引制限は、大きなマイナスを生んでしまうものであり、そういった制限をもてはやすのではなく、他により制限的でない手段で代替できないのかという、批判的な目で見る必要があると思います。
日本はアメリカの同盟国であるとされていますが、対等な同盟関係であるならば、アメリカの国策で世界のためにならないことについては、きちんと苦言を呈すべきでしょう。それができずに、単におべっかを使っておだてているだけでは、日本の国益も守られず、世界のためにもならないと思います。