天皇陛下のおことば全文「象徴としての天皇像を模索する道は果てしなく遠く」 在位30年記念式典

天皇陛下のおことば全文「象徴としての天皇像を模索する道は果てしなく遠く」 在位30年記念式典(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース

天皇陛下は、災害が相次いだ平成の30年を「不幸にも被災の地で多くの悲しみに遭遇しながらも、健気に耐え抜いてきた人々、そして、被災地の悲しみを我がこととし、様々な形で寄り添い続けてきた全国の人々の姿は私の在位中の忘れがたい記憶のひとつです」と振り返られた。

 平成は、昭和天皇の御闘病やそれに関連した「自粛」の陰うつさが終わり、悲しみの中にも希望を持って、そして、バブル経済が活況を呈しつつ始まりました。新たな時代への希望や経済がますます発展して豊かになるだろうという思いは、その後のバブル崩壊や長引く不況の中で徐々に失われて行き、谷底の中にいて、山をちょっと上がってはまた谷底へ戻るような、低調なまま推移した日々だったという印象を私は持っています。

そういう日本の「象徴」としての天皇陛下の日々の大変さは、おそらく我々の想像を絶するものであったと思います。退位後はゆっくりとお休みいただきたいと切に思います。

新たな時代を、皆の努力と前向きな気持ちで切り開いていきたいものです。