https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180428-00000020-mai-soci
被告は被告人質問で「被害者の私生活をのぞき見たいと思った」と述べた。検察官に「副検事として被害者保護に当たりながら、初めて侵入する時に自分が被害者を生み出すという意識はなかったのか」と問われると、「その時はそういう思いを忘れてしまった」と回答。石井裁判官からも「何がしたかったのかイマイチ分からない」「気持ち悪いことをしていると思わなかった?」とただされ、言葉に詰まりながら「何を身につけ、何を食べているのか、興味を持ってしまった」などと弁解した。
そういう性癖の持ち主であったということになると思いますが、そういう人が検察官であったということに強く疑問を感じる国民も当然多いでしょう。
副検事は、それほど重大ではない刑事事件(交通事件を含む)の捜査に従事している人が多く、副検事と検察事務官(立会事務官)のペアで動いていて、担当事件については上司(次席検事、副部長等)の指示、決裁を受けますが、それ以外では、人によっては執務室にこもってしまい蛸壺的になって、何をやっているか周囲ではよくわからないという状態になりかねない面があります。検事の場合もそういう面はありますが、2、3年ごとに転勤し動きが大きいのに対し、副検事は年を経るに従って元々の勤務地(検察事務官出身者が多い)に定着する人事になる傾向があり、周囲が、ちょっと変わった人だという感じで距離を置いてしまっているような場合、ますます何をやっているかわかりにくくなりかねません。こういう事件があったから、即、実効性のある対策を講じて、ということができるような問題でもありませんが、何らかの問題行動があれば上司が把握できるよう、日頃から些細なことでも情報が上がってくるような仕組みが必要という気はします。