テレ朝「相棒」薬物依存症表現騒動に言及「今後に生かす」 患者団体からも抗議

テレ朝「相棒」薬物依存症表現騒動に言及「今後に生かす」 患者団体からも抗議(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

作品に登場した薬物依存症の女性キャラクター「シャブ山シャブ子」が大きな話題となり、一部では「薬物依存症の偏見を助長する」など批判的な意見が出ている。
編成担当の亀山慶二専務(58)は「この4話のストーリーは違法カジノや違法薬物取引を扱う組織犯罪層の難しさを描こうとしたものであり、薬物依存症の方々への差別、偏見を助長する意図はまったくありませんでした」と弁明。「今回、薬物依存症に関して、一部でに誤解を招きかねない表現があるとの指摘を受けまして、そういった意見については真摯に受け止め、今後の番組制作に生かしてまいりたい」とコメントした。

 日本における違法薬物禁止キャンペーンは、かつての「覚せい剤やめますか、それとも人間やめますか」という有名なフレーズにも現れているように、違法薬物は人を根底から駄目にする恐ろしいものであるという、そこを強調するものであったと思います。それはそれなりに成功してきたと言えるでしょう。

ただ、そこを強調しすぎることで、治療を経て社会復帰すべき薬物依存症の人々への、社会とは相容れない恐ろしい存在という偏見、レッテル貼りにもつながりかねませんから、そういう危険性も念頭に置いて置く必要性もあると思います。

今後の違法薬物禁止への対応を考える上で、微妙な、考えるべきものを含む出来事であったと強く感じさせるものがあります。