https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170628-00000132-mai-soci
捜査関係者によると、由紀子さんの手の爪から皮膚片のような微物が採取され、中田容疑者のDNA型と一致。遺体の周りには油のようなものがまかれ、その上に中田容疑者のものとみられる足跡が残っていた。近くには火の付いた練炭のようなものが置かれ、由紀子さんの毛髪が焼けた痕もあった。県警は、由紀子さん殺害後に火を付けて証拠隠滅を図ろうとした可能性があるとみて調べている。
県警は中田容疑者が子供2人が殺害された経緯についても何らかの事情を知っているとみて追及する。
犯行否認のまま起訴されるとすれば、検察官としては、上記のような状況証拠を積み重ねつつ、犯行時間帯に外部から第三者が侵入した形跡がないことについても丹念に立証して、他に犯人はいないという立証を、おそらくすることになるのでしょう。
ただ、妻との関係では、記事にあるような、被疑者の犯人性につながる複数の証拠があるようですが、子供についてはどうなのだろうかという疑問があります。自白がない状態での立証になる以上、妻、子供の殺害順序、仮に子供が先に殺害されたのであれば、例えば無理心中崩れの殺人事件ではないか、妻による子供殺害の可能性は排除できるのかといった問題が生じる可能性もあり、なかなか難しい事実認定になるかもしれないという印象を受けるものがあります。