<過労自殺>心身に高負担 「ゴールが見えない」労働

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161023-00000007-mai-bus_all

上司や周囲の同僚は、「様子がおかしい」に気づくこと▽様子がおかしい場合は人事担当者などに対応を依頼して医療機関などを受診させること▽ひとまず休ませること−−を最低限できるようにしておきたいところです。

長時間労働が常態化している職場も多く見受けられます。そこで長く働く人にはそれが当たり前で、長時間労働をつらいと思う人がいることに気づかないケースも多いようです。「自発的に働いている時間」と「(ゴールが見えずに)働かされている時間」は心身にかかる負担が全く違います。プレーイングマネジャーが増え、部下の管理まで気が回らないこともあるでしょうが、部下の心身の健康を守ることも管理職の仕事の一つです。

私今まで最もハードに働いていたのは、平成7年から8年にかけて、東京地検公安部や特捜部で夜も昼もなく働いていた頃ですが、確かに、「ゴールが見えずに働かされている」感が相当強かった上、弱音を吐いたり弱みを見せて、周囲や上の人から、この人は使えないという烙印を押されたくないという、若手特有の意識も強く働いて、かなりきつかった(精神的にも)記憶があります。さすがに今では検察庁でも改善されているとは思いますが、つらいと口にしたりメンタルを病んだりする人を白眼視するような風潮も、まだ日本社会で根絶されているとは言えないでしょう。
別のエントリーでもコメントしましたが、ハードに働く人が多い職場であればあるほど、セーフティネットのようなものを複数設けておいて、最悪の事態が起きるようなことは回避する、そういう環境作りの重要性を感じます。