初公判ドタキャンの「号泣県議」 密着記者を110番通報

http://news.livedoor.com/article/detail/11015476/

被告のブログには〈私に生命や心身、財産に危害が及び名誉が毀損されると私が判断した場合110番します〉と書かれている。危害を及ぼすつもりなどサラサラないのだが、どうやら110番通報されてしまったようだ。

刑事事件の際の、こうしたマスコミ取材に対する対応、対策は難しいもので、これ、という名案はないものですが、マスコミ側は情報を求めて各社が競って動きますから、そうした動きを批判しても止まるものでもなく、被告人本人への接触はしない代わりに代理人(弁護人)が取り次ぐ、質問があれば代理人が受けて可能な範囲で答える、という形で交通整理しないと、混乱がおさまらず近隣住民も迷惑する、ということになりかねません(そういう経緯で上記の記事のようになっている、と言っているのではなく、あくまで一般論です)。
こうした社会的に注目を集める刑事事件の弁護人に、今後、なる人は、事件そのものだけでなく、そうした面でもうまく動く必要があることを念頭に置いておく必要があります。弁護人が積極的に情報発信して、という手法は、今のところあまり成功例がありませんが、うまくマネジメントできれば効果が期待できますから、そこも研究の余地が大きいでしょう。ただ、やりすぎて大きなダメージを被るリスクを常に抱えています。