2015年の米アップル、業績拡大もiPadの不振は続く?

http://www.zaikei.co.jp/article/20151230/286144.html

ただし、iPhoneが好調に推移したのに対して、iPadは15年も不振から抜け出せなかった印象がぬぐえない。15年第4四半期のiPadの販売数は988万台だが、これは前期と比べて10%減の数字であり、前年と比べるとさらにマイナス幅は拡がり20%減である。こうした状況を打破すべく、米アップルは新製品の「iPad Pro」を投入したが、現在のところかんばしい成果は挙がっていない。

こうして改めて数字を見ると、iPhoneに比べてiPadの伸び悩みが顕著ですね。iPhoneがこれだけ売れていれば、iPhoneを買って、わざわざ同じOSのiPadを買わずに、安価なAndroidタブレットで済ませようとか、「ファブレット」として位置づけられるiPhone6sPlusにして1台でまかなおう、といったいろいろな動き、流れになりそうで、iPhoneの爆発的な売れ方故の悩み、といっても過言ではないような気がします。iPadProはなかなか良くできた製品ですが、「Pro」という名にも現れているように、使う人を逆に選ぶ面がある、マニアックな製品であり大きく数字を出すというのは難しいと思います。
現行のiPadには電話機能がありませんが、Android製品で時々あるように、iPadに電話機能を付けてワイヤレス(Bluetooth)接続でコンパクトな通話用端末をセットにして運用できるようにするとか、iPhoneにはない魅力的、実用的な機能をiPadに付ける(カーナビとしてかなり使えるとか)など、iPadならではの機能を、今後、積極的に打ち出していくことが、この傾向を反転させる鍵になるような気がします。