「iPad」5年の歴史を振り返って見えてきた、Appleがタブレット市場で負ける可能性

http://news.ameba.jp/20151215-110/

ただ、そこで明暗を分ける可能性があるとすれば、タブレットとPCの境界が曖昧になることがあげられる。
今年7月時点での調査では、タブレットの成長は着実に鈍化している。さらに、その鈍化している中でも伸び続けているのは“2 in 1マシン”だという結果も出ているのだ。
今後もこの傾向がもし続く物だとすれば、“2 in 1マシン”を作らないと明言するAppleは、確実に不利になってくるだろう。

ここはなかなか難しい問題なのですが、PCやスマートフォンタブレットについて、ある程度のスキルを持ち合わせている人にとっては、PCはPCとして、スマートフォンタブレットとは切り分けて別に使うのが使いやすいと私は思います。キーボード操作でみっちりと使い込む使い方を、PCとスマートフォンタブレットで兼用させて2in1で実現するのは、結局、中途半端になって困難と思うからです。その意味で私は「Apple派」ということになるでしょう。
とはいえ、PCとタブレットは兼用させて1台で済ませるようにしたほうが、お金の節約になりますし、持ち運ぶにも 1台で済み便利です。Appleは、そこは狙っていませんが、その部分が今後大きく伸びるのであれば、確かにApple不利となる可能性は有るでしょう。
私は、iPhone6sPlusやGalaxyNoteのような、通話できタブレット的にも使える「ファブレット」が、今後はさらに大きく伸びるのではないかと予想しています。それを持った上で、ノートPCを使う人、タブレットを使う人(好みや使い方により大きさは自分に合わせて選択)、両者を2in1で使える機器を選ぶ人、といった、「上乗せ」部分の競争になるのではないかと感じています。スマートフォンに比べると、相対的に小さな市場ということになって、AppleとしてはiPadの良さ、PCの良さを失わせることなくそれぞれを分けて伸ばすという戦略を今後も取ろうとしているのでしょう。それが吉と出るか凶と出るか、2016年以降に引き続き注目する必要があると思います。