http://news.livedoor.com/article/detail/9989896/
特筆すべきは、SurfaceやSurface 2に搭載されていた動作性の低いWindows RTではなく、フルバージョンのWindows 8.1が搭載されている点である。今夏にWindows 10が公式にリリースされれば、Windows 10にアップグレード可能だ。
Surface 3の製品ページでiPad Air 2と同端末が比較されているのには理由がある。価格帯は同じだが、Surface 3にはタッチペン、キーボード、キックスタンドが付属し、アップルの主力タブレットに対して説得力を持つ。以前のSurfaceシリーズはWindows RTによって能力が制限されていた。しかし、Surface 3は本当に生産性のあるタブレットとなり、ついにiPadに対抗できる可能性がある。
アップル最大の成功例であるiPadは、ユーザーが端末に必ずしも生産性を求めてはいないことを証明している。 iPadは未だ世界最大の娯楽用端末で、iOS専用アプリやゲームも豊富だ。Surface 3はWindowsを搭載するが、Atomプロセッサでは高性能のゲームをプレイするのは難しそうだ。
Windows系のアプリが少ない中で、Windows RTではさらに少なくなってしまいますから、OSをWindows 8.1に変更したのは正解と言えるでしょうね。価格も、iPadと同等程度に設定されていて、これでiPadを迎撃して一矢報いたいというマイクロソフトの意欲はひしひしと感じられるものがあります。
私も、前に、電器店へ行ってSurfaceを買いかけたことがあるので(幸い?にして買いませんでしたが)、こういう製品の魅力はそれなりに理解しているつもりで、Windows環境をメインにしつつPCとタブレットをシームレスに、スマートに使いたい、という需要には大きく応えられる、そこがメリットだろうと思います。ただ、操作性は開発、バージョンアップが先行してこなれているiPadのほうがかなり上ですし、何よりも大きいのはiOS系のアプリの豊富さで、一旦、iPadに慣れてしまうと、それを捨ててSurfaceというのはなかなか難しいと思います。
ITの世界では、先行して利用者を大きく獲得したサービスが独占、寡占状態になりがちな傾向が強く、そこをうまくつかんでマイクロソフトは大きな成功をおさめてきたわけですが、スマートフォン、タブレットの世界では、後発になってしまったことでなかなか浮かぶ上がれずにいて、今後にも厳しいものがありそうです。