「プレゼンの天才」ジョブズ氏も嫌ったスライド頼み

http://www.nikkei.com/article/DGXNZO72470990Z00C14A6X12000/

ひるがえって日本では、ちょっとした企画の説明にも、まずは大量な紙の手元資料が配られ、スライドプレゼンテーションが始まることが多い。大抵のスライドには、やや長文の詳細説明が書かれており、説明者はそれを読み上げ、聞く人々は手元の資料に目を落として、目による対話はない。こんなやりとりなら、台本をメールにして送ってくれた方が手っ取り早い。
スライドプレゼンテーションには、わかりにくい概念をよりわかりやすく見せたり、効果的な演出で強い印象を残したりすることはできるかもしれない。しかし、頑張ってスライドを作り込み過ぎてしまうと、台本にひっぱられてしまう。せっかく同じ場を共有している聞き手の反応を無駄にし、可もなく不可もない形式的な情報伝達にしてしまうおそれがある。

こういった日本におけるプレゼン用のスライドを使った講演では、確かに、情報量が多すぎて、結局、ポイントは何なのかわかりにくいものが多いという印象がありますね。細々とした話はどこかで資料をアップロードしておいて、むしろ、講演では、何がポイントかを、簡潔な短いスライドを見せつつ、端的に語ったほうが(スティーブ・ジョブズのプレゼンが正にそれでしたが)、聴き手の印象には残りやすく理解も受けやすいと思います。しかし、なかなかそれができない(私も含めて、ですが)のは、自分にそこまでの自信が持てないからなのかもしれません。
時々、テレビ等でコメントを求められる機会があり、録画インタビューの際には、「10秒でまとめてください」などと言われて、かなり苦労したこともあるのですが(それでも何とか10秒でまとめましたが)、簡潔、端的でわかりやすく、というのは、言うのは簡単でも実際にやるのは難しいもので、私も、今後とも精進あるのみです。