新任女性検事、過去最多の31人 82人に辞令交付

http://www.47news.jp/CN/201312/CN2013122401002124.html

女性が過去最多の31人。

谷垣法相は「検察をめぐる情勢はいまだに厳しいが、皆さんが意欲と情熱を持ち、進んで検察の道を選んだのは喜ばしく、心強い」と述べた。

私が検事に任官したのは平成元年(1989年)4月ですが、かつては新年度スタートとともに、桜の開花前後に司法修習終了、任官であったものが、修習期間が変わり、この時期の任官、ということに、私のような古い人間は、まだ慣れることができずにいます。
私と同期で検事に任官した人は合計51名でしたが(女性は5、6名程度でしたから隔世の感があります)、その中から2名の逮捕者(2名とも懲戒免職となり有罪判決)が出て、日の当たる道を歩み栄進している人もいますが、私のように途中でドロップアウトして社会の片隅で細々と生きている者もいるなど、人生いろいろです。こうして検事の辞令交付式のニュースに接すると、今現在の自分のしがなさや逮捕された人々などの行く末と、記憶の中にある辞令交付式の、法務大臣の訓示を聞いている自分や同期任官者の明るさ、晴れがましさが対比されて、人生というのはうまく行く人も行かない人もいて難しいものだ、と、しみじみと感じます。
今年の任官者の皆さんが、今現在の初志を貫徹して、立派な検事になって世のため人のために働けるようになることを、社会の片隅から静かに見守りたいと思います。