民主・細野氏が辞意撤回

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130722-00000160-jij-pol

参議院選挙の結果は、既に予想されていた通りで、特に驚きはなかったというのが私自身の実感でしたが、健全な議会制民主主義であるためには、野党も一定の存在感をもって対抗できる存在である必要があり、その意味では、野党がだらしなく、負けすぎたな、ということも感じました。
野党、特に民主党は、大きく落ち込んだ党勢を挽回へ向けることが急務という状態ですが、単に、その場限りの、場当たり的なスローガンを絶叫するのではなく、日本をどういう国家として運営するのか、国民の生活、権利・義務をどのようにデザインするのかについて、明確なビジョンを構築して国民に提示する必要があり、それができなければ、今後、ますます落ち込むだけだろうと感じます。自民党は、大きな批判を受けつつも、そういったビジョンを明確にしつつあり、そこに、かなりの国民の支持を受けつつあるわけで、それに対抗しようとするなら、対抗できるものを示す必要があります。そこが、当面の緊急の課題でしょう。
私自身は、特に支持政党もなく、ただ、戦後、大きな国策の誤りの反省に立ち、日本国憲法の理念の下での日本の歩みを、ここで大きく方向転換してしまうことには十分慎重であるべきだ、という考えを持っています。ただ、戦後の歩みが大きな壁に当たり曲がり角に来ていることも、おそらく事実で、それに対する処方箋を示すことなく、ただ単に護憲を叫んでいるだけでも、多くの国民は不安を感じ満足はできないでしょう。野党が、今後、どこまで対抗できる勢力となり、与党いとって代われる程に達することができるかは、正に、そこにかかっているような気がします。