イノベーションと企業家精神

イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)

イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)

ドラッカーの著作の中でも、特に名著と言われているとのことですが、以前から参加している勉強会の課題図書になっていたので、最初から最後まで何とか読みました。ドラッカーの著作は、何冊か持っているのですが、なかなか読み通せずにきていて、最初から最後まできっちり読んだのは、

ドラッカー20世紀を生きて―私の履歴書

ドラッカー20世紀を生きて―私の履歴書

を除いてはこれが初めてだと思います。
私も、もうこの年なので、いろいろな人を見てきましたが、発想が前向きで着眼点が良く、難しい状況でも打開策をうまく見出し、物事を前へ前へと進める人、というのは、少ないながらもいるもので、裸一貫から身を起こしビジネスで成功しているような人に、そういうタイプは多い印象はあります。読みながら、過去に出会った、そういう人々を思い出しながら、ああいう人々の持っているマインドが、企業家精神というものだろうか、などと、つらつら考えていました。
本書で取り上げられている日本人は、1980年代に書かれた、ということもあって、本田宗一郎盛田昭夫といった、日本でも今や歴史の中で語られるような人物になっていますが、こういった著作で、存命の人物が次々と紹介されるような状態へ、日本が再び復活しなければならない、日本全体が活性化し、画期的なイノベーションで、日本に、さらには世界に、輝く光を当てるようにならなければならない、ということを感じました。