- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/09/03
- メディア: 文庫
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数年前に、評判になっていて、その当時、単行本を買って表題作を含む作品をいくつか読んだのですが、通読まではしていなかったところ、Kindle版があったので、買って、通読してみました。表題作を含め、どれも、人の生と死というものを、しみじみと考えさせるもので、重いものがありながらも、考えさせられる、良い作品だと思いました。
明日どころか次の瞬間のこともわからない中、人生の春夏秋冬を生きて行く、そのことのはかなさや、はかないだけにそれぞれの華をどこかで咲かせたい、でも、なかなかそうはならずに終わって行く、人生の寂しさ、そうであるが故の美しさ、といったことを、しみじみと感じさせられる1冊でした。