前代未聞!長澤まさみショック 主演ドラマ、撮影直前白紙に

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/120622/ent12062211200018-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/120622/ent12062211200018-n2.htm

脚本は当初、原作と違い、確執のある母と娘を早い段階で実際に会わせるほか、母親が虐待を自覚していた手紙を娘が見つける場面をカット。このため、NHKと講談社の担当者間で修正に向けた話し合いが何度も続けられた。しかし、講談社は今年2月、「辻村氏が脚本に納得していない」として、クランクイン予定の当日にドラマ化許諾の撤回をNHKに伝えたという。
両者間で契約書は作成されていなかったが、NHKは「担当者間の口頭の了承があり、契約は成立している」と主張。すでに支出した制作費や出演者のキャンセル料などのほか「撮影開始直前の制作中止は過去になく、NHKのドラマ制作の信用は確実に低下した」として賠償を求めている。

契約書が作成されていない、ということで、ここまで話が進んでいる以上、何らかの約束があったことは認定できるとしても、その内容がどういうものであったかということが問題になるでしょうね。脚本作成は、翻案権に基づくことになりますが、原作者の許諾が前提となり、それが最終的に得られなかったことについて、講談社側に契約上の義務違反や不法行為があったかどうか、ということになるのではないかと推測されます。芸能界では、契約書なしで物事が進んでしまうことが多いようですが、ここまで深刻な問題になることもある以上、基本的かつ重要な部分については予め契約書を作成しておくべき、ということにはなりそうです。今後の訴訟展開が注目されます。