米フェイスブックIPO騒動でしぼんだITバブルの気運

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2880520/8954094?ctm_campaign=txt_topics

ソーシャルメディアの急成長をけん引するのはフェイスブックだが、同業他社へ向けられる投資家の目も厳しい。フェイスブックと強い繋がりを持つソーシャルゲームサイト「ジンガ(Zynga)」の株価はIPO価格から35%、クーポン共同購入サイト大手「グルーポンGroupon)」はおよそ40%近く下がった。その一方で、ビジネス向けSNSリンクトイン(LinkedIn)」はIPO価格から株価を2倍に伸ばしている。

フェイスブックの場合は、あまりにも期待が強すぎバブル化してしまった、ということになると思いますね。利用者は多いものの、収益を上げるモデルが確固として盤石、というわけではなく(広告にしても課金にしてもまだまだ中途半端でしょう)、プライバシー問題や、今後の同業他社とのし烈な競争でどこまで業績を伸ばせるか不透明さがあるなど、ネガティブな要素も抱えていて、魅力的な製品を次々と出しているようなアップルとは、かなり状況が異なります。株式公開までは膨らみ続けていた期待、幻想も、公開されればシビアな見方が大きくなって株価もそれに連動することになります。
やはり、実態、業績を確固たるものにすることが必要で、それができなければ、フェイスブックといえども、過去に多くあった、消えていったIT企業のような運営をたどりかねない、ということでしょう。