激安エアラインの時代

激安エアラインの時代 (平凡社新書)

激安エアラインの時代 (平凡社新書)

この著者の書くものは、その時々の航空業界についてわかりやすく解説しているので、時々、新書を買って読んでいるのですが、最近、LCCについていろいろな動きがあるので、興味を感じ、連休中に一通り読みました。
著者も欧州で既に起きている動きとして紹介しているように、LCCで廉価に移動できるようになれば、例えば、東京に住んでいる人が北海道に別荘を持ち週末はLCCでそこへ移動して過ごすとか、韓国へ日帰りで行ってきて円高を生かして買い物をする、といったことが、気軽に、手軽にできるようになり、経済活性化など、様々なプラスの効果が生まれるでしょう。日本におけるLCCの最新の動きが、本書では紹介されていて、今後への期待が高まるものがありました。既存のキャリア(著者の言うところのレガシー)とは、競合するのではなく、むしろ、お金をかけ快適に、より便利に移動したいときはレガシー、手軽に安価に移動したいときはLCCといった、使い分け、棲み分けが、今後、進むべきですし、そのような方向で進むのではないかと推測されます。
航空業界の今を、歴史とともに大づかみに理解する上で、役立つ1冊と、読んで感じました。