http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110912/biz11091215310010-n1.htm
スズキとVWは2009年12月に資本提携で同意、その後、VWがスズキ株の19・89%超を取得した。
だが、VWが3月に株主への報告書に「スズキはVWの持ち分法適用会社」と明記したことにスズキが反発。スズキは「対等なパートナーであるいうことを確保すべきだ。この問題を解決することが(提携継続の)大前提となる」と表明するなど、両社の関係が悪化していた。
スズキの技術力には定評があり、VWとうまく提携することで、相互にメリットがある関係が構築できると私は(VWの車に乗っているということもあって)期待していたのですが、残念ですね。VWのほうがあまりにも巨大な自動車メーカーで(今やポルシェすら傘下におさめているほどの)、常識的に考えて、対等、ということは難しいのではないかと思われますが、スズキにしてみれば、ここまで築き上げてきたものに対する大きなプライドや、安易に他者の傘下には入りたくないといった気持があるものと推察され、ボタンの掛け違えのようなものが徐々に大きくなって修復困難なものにまで達してしまったのでしょう。
今後の、こういった提携にあたっての、一種の反面教師として参考になるケースになりそうなのは、やはり残念と言うしかありません。