Apple、iPhone OS 4.0でマルチタスク導入を準備か - 米報道

http://journal.mycom.co.jp/news/2010/03/12/077/index.html

一方でデメリットもいくつかある。まず複数のアプリを常駐動作させることで、プロセッサやメモリのリソースが消費され、動作が緩慢になってしまう。アプリの一部は「同時に動かせるのは1本のアプリのみ」という原則を前提に設計されているため、例えばゲームなどのアプリではマルチタスクを許容することによって動作が難しくなってしまう。
もう1つはセキュリティ上の問題だ。1本のアプリのみに動作を限定したことで、スパイウェアトロイの木馬のようなマルウェアの動作を難しくしている。iPhone OS自体はマルチタスクが可能なはずだが、さまざまな理由でサードパーティのアプリの動作を制限しているとみられる。例えばJailbreakしたiPhoneではマルチタスクを利用できるようになるが、同時にマルウェアや外部からの攻撃に弱いという弱点を持っており、実際にウイルス感染の危険性が指摘されている。
ほかにマルチタスクを導入する際に問題となるのがユーザーインタフェースで、どうやってユーザーに現在動作中のアプリを知らせ、さらにどのようにスムーズに切り替えさせるのかという点が課題となる。ホームボタンを押せばいつでもアプリを終了できるという現在のシンプルさが損なわれるため、もしマルチタスクが導入された場合は初代iPhone登場から3年ぶりの大きなチャレンジとなるだろう。

私も含め、iphoneマルチタスク機能があれば便利、と考えている人は多いと思いますが、こうしてみると、導入によるデメリットもいろいろとあって、導入すればよいと簡単に割り切れるものでもなさそうです。特にセキュリティ上の問題は、顕在化した場合に深刻なダメージが広範囲に起きるものであるだけに、慎重に検討すべきでしょう。
今後、ipadが発売されたらすぐに入手したいと考えていますが、iphoneipadをうまく連携させ、複雑な作業はPC、移動中はiphoneipadは、基本的に据え置いて使い必要に応じて持ち運びながらPCとiphoneの中間的な使い方をしたいと考えていて、それだけに、iphoneipadの機能は気になります。