http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100101-00000474-yom-soci
元社長はSAJの印鑑を偽造して架空の事業発注書を作成し、国内各地のジャンプ台工事の設計を請け負ったように偽装。3金融機関に融資の申請を繰り返し、計2億円近い資金を借り入れたと見られる。07年6月頃、金融機関側からSAJに工事の問い合わせがあり不正が発覚した。
私も、検察庁にいた当時、類似の事件を捜査して起訴したことがありますが、その際に感じたのは、事業の話が大きく、発注元が信用できる組織であったりすると、金融機関側が幻惑されてしまうのか、いとも簡単に騙されてしまう、ということでした。上記の記事にある事件では、発注元とされていた組織への問い合わせにより発覚したということですが、直接の問い合わせが難しいとしても、発注について、提出された資料を鵜呑みにするのではなく何らかの確認をすべきところをしていない、ということが、この種の事件が起きる背景にはあるようで、金融機関関係者としては注意すべきところでしょう。