女子大生の靴、何語る 連れ去り時落下?捜査の撹乱?

http://www.asahi.com/national/update/1206/OSK200912060009.html
http://www.asahi.com/national/update/1206/OSK200912060009_01.html

付近は女子学生が10月26日夜にアルバイト後に行方不明になって以降、島根県警が頻繁に捜索や捜査をしている所で、ある捜査関係者は「犯人が危険を冒してまで捨てにきたとは思えない」として、ここで連れ去られた際に靴が落ちたとみる。
この捜査関係者が注目するのは、靴が帰宅路方面から見て左側の側溝にあった点だ。付近は夜間は暗く、人通りもほとんどない。待ち伏せした犯人が、側道に逃げ込んだ女子学生を車でゆっくりと追いかけ、左側の助手席に無理に乗せた際に落ちたという見立てだ。
一方で、捜査本部によると、10月28日〜11月4日に付近を少なくとも3回以上捜索したが、そのときは見つからなかった。また、側溝の中には落ち葉が積もっていたが、靴の上にはなかった。このため、別の捜査関係者は、捜索後に犯人が置いた可能性が高いとみている。警察への挑発との見方も一部にあるが、それについては「ならば警察に送ればいい」と否定しつつ、「自分に迫った捜査の目をそらし、攪乱(かくらん)するために置いたとも考えられる」と話す。

捜査を内側から見ていると、「ガサもれ」(捜索したにもかかわらず証拠物を見逃してしまうこと)というのは、結構、あるもので、あるところを捜索したから、検索したから、あったものはすべて見つけているはずだ、と決めつけることには慎重であるべきでしょうね。
警察官の中には、

<世田谷一家殺害>警視庁警部補が虚偽の捜査報告書
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060512#p1

といった者もいる上、そこまで極端ではなくても、大規模捜査で様々な警察官が駆り出されていると、緊張感に欠けお座なりに捜査に加わっている、という者も混じってくるものです。また、人間がやることですから見落としもあります。
捜査をかく乱するといっても、犯人が、警察官がうようよといる現場に戻ってきて証拠品を置いて行くというリスクを冒すとは考えにくく、犯行時に遺留されたもの、という可能性が高いのではないかと思います。