三献茶

8月30日に放映されたNHK「天地人」を、録画しておいて後から観ていたところ、豊臣秀吉逝去のシーンで、もうろうとした状態の秀吉が、石田三成を前に、有名な出会いのシーンを想起するシーンがあって印象的でした。三献茶、として有名なものです。

http://www.seiseido.com/goannai/sankencha.html

大きな茶碗には、ぬるめの茶がはいっていた。鷹狩で喉が渇ききっていたので、秀吉は一気に飲みきった。
「小気味よし!さらに一服所望じゃ」
二杯目の茶碗は前に比べると小さめで、湯はやや熱めで量は半分くらいであった。秀吉はそれを飲み干し、もう一服を命じた。
三杯目の茶碗は高価な小茶碗で、湯は舌が焼けるほど熱く量はほんの僅かであった。秀吉はこの少年の気配りに感心して長浜城へ連れ帰ったと云う。

馬良太郎の「関ヶ原」はこのシーンから始まります。石田三成の才気が感じられ、出会いとしても劇的で、真偽はわかりませんが、いかにもありそうなエピソードという気がします。
上記のサイトでも紹介されている

石田三成―「知の参謀」の実像 (PHP新書)

石田三成―「知の参謀」の実像 (PHP新書)

は、以前、私も読みましたが、石田三成について実証的に分析されていて、おもしろく読めたという印象が残っています。