<住銀名古屋支店長射殺>企業テロ?謎のまま 14日に時効

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090906-00000063-mai-soci

元受刑者は捜査員の間では知られた存在だった。77年に愛知医科大の関係者を拳銃のようなもので脅し約3億円を奪った強盗傷害事件で逮捕され、懲役13年の刑に服した。特捜本部内では、この事件と同じ構図で金目的の強盗との見方が浮上した。当時を知る捜査員は「金目的で畑中さんを監禁しようとし、誤って射殺した。そう考えればつじつまが合った」と言う。

私が名古屋地検にいた当時に起きた事件で、当時の思い出は、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090419#1240151093

で若干コメントしましたが、あれから15年、間もなく時効成立ということで、時の流れというものをしみじみと感じますね。
警察がどういうつじつまを合わせようとしたのか知りませんが、この事件を単なる強盗くずれの殺人と見ようとするような動きがある程度の、中途半端な捜査しかできなかったことが、事件を未解決のまま終わらせようとしていることにつながっているような気がします。
浮かばれないのは殺害された被害者やその家族、関係者で、15年もたって、警察がこれだけの重大事件でこの程度の中途半端な捜査しかできない中、時効を延長したり撤廃しても、日本全国で未解決の事件が時効を迎えずごろごろと転がっているだけで(実際は警察のロッカーの中で記録がほこりをかぶっているわけですが)、誰も救われず何のプラスも生まれない、という気がします。