「サイバー戦」対策で米露が火花

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090721-00000625-san-int

国防総省は6月23日、米軍内に「サイバー司令部」の設置を決定。米軍のコンピューター・ネットワークへの攻撃に対する防衛のほか、サイバー兵器の開発も行うという。
英政府も2日後の25日、サイバー攻撃の脅威に対する新防衛戦略をまとめる方針を明らかにした。ロイター通信によると、ブラウン首相は声明を発表し、19世紀に海を、20世紀には空を守らなくてはならなかったように、21世紀はサイバー空間を防衛する必要がある−との考えを強調した。
米英は主に、中国とロシアからの攻撃を念頭に置いているとみられるが、脅威はそれだけにとどまらない。今月7日に始まった韓国政府などへの攻撃では北朝鮮の関与が指摘された。アルカーイダなどの国際テロ組織がサイバー攻撃に関心を示しているともいわれている。

軍隊や戦争といったものが、ITに依存する度合いが高くなればなるほど、敵が依存している各種システムに対するサイバー攻撃を的確に行うことで、敵を一気に無力化することが可能になるでしょう。孫子が言う「戦わずして勝つ」ということが、サイバー戦を有利に進めることで可能になり、最小限の労力で絶大なる効果が挙げられるという点でも画期的なものもあると思います。
記事にあるブラウン首相の声明にあるように、制海権、制空権といった概念に並んで、サイバー空間を制することが勝利につながる、という時代に、確実になっているということを強く感じます。
こういう時代に、石川県のように、子供には携帯を持たせない、などという後ろ向きなことをやっているようでは、有能、優秀な「IT戦士」(どこかで聞いたことがある言葉ですが)は育たず、ITを悪用もできないが活用もできない落ちこぼれを量産するのが関の山、という気がします。