小沢代表の事情聴取は当面見送り、秘書起訴で東京地検

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090324-00000987-yom-soci

谷川恒太・東京地検次席検事は24日、記者会見を開き、大久保容疑者らの起訴に踏み切った理由について、「特定の建設業者から長年、多額の献金を受けていた事実を国民の目から覆い隠した重大事案で、看過できないと判断した」と説明した。

国策捜査であったかどうかについては、私のようなしがない弁護士の知るところではありません。ただ、従来、検察庁の捜査というものは、政治的に不当な影響を与えないように、支持率が低下するだけ低下して崩壊寸前の内閣の援護射撃になったりしないように、注意の上にも注意して、慎重に行われてきたものですが、その意味では、この捜査は、いろいろな点で偏頗なものが感じられ、だからこそ国民の強い不信も招いていて、後味の悪さが残ります。やや早いかもしれませんが、「失敗」という烙印を押しても良いかもしれません。
特捜部の手がける事件というものは、その辺のおまわりさんがやる事件ではないので、証拠に基づいて有罪になれば良い、というものではないようにも思いますが、いかがなものでしょうか?>東京地検次席検事
うさんくさい元警察官僚あがりの内閣官房副長官がうそぶいていたように(本人は否定していますが)、与党にも野党にも金が渡っていたにもかかわらず、やられたのは野党、それも、やられて最も影響が大きそうな小沢氏の秘書だけ、というのも(今後については流動的とはいえ)、背後に大きな得体の知れないものが隠されているという印象を強く与えます。
こういった疑惑というものは、永遠に解明されることがないもので、それだけに、検察の威信(というものがまだあるのかという問題もありますが、それはともかく)を、ウイルスのようにじわじわとむしばみ低下させ、今後の捜査の遂行ということをますます困難にすることは、おそらく確実でしょう。