mixiで“出会い”コミュが大量削除 〜 健全化の一環で古参コミュも消失か

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090318-00000040-rbb-sci

現在の最新版となるmixi利用規約では、「第14条 禁止事項 ユーザは、本サービスの利用にあたり、次に掲げる行為を行ってはならないものとします。禁止事項に違反した場合には、強制退会、利用停止、日記などの情報の全部もしくは一部の削除、または公開範囲の変更などの不利益な措置を採ることがあります。」とあり、「(7)面識のない異性との性交、わいせつな行為、出会いなどを主な目的として利用する行為。」と明記されている。しかしながら、地元のオフ会、成人同士の飲み会などの“出会い”コミュであっても削除されているようで、一部利用者からは不満の声も漏れているようだ。

上記の規約中の「出会い」は、文脈上、「面識のない異性」とのものであり、それが「主な目的」である場合に禁止の対象になりますから、地元のオフ会、成人同士の飲み会といったもので、「面識のない異性との出会いを主な目的としていない」ものは、禁止の対象とは言えないでしょうね。それにもかかわらず、そういったものすら片っ端から削除しているのであれば、利用規約の誤った解釈、適用によるものということになると思います。
そもそも、SNSというものは、本質的に他人との出会い、出会った人との人間関係の構築、継続を目的とするもので、出会いにいちいち目くじらをたてるような運営は、SNSの自殺行為と言っても過言ではないでしょう。警察が目指しているような、人と人とが出会わなければ犯罪も起きない、皆がタコつぼにでも入ったように孤立して生きていれば人と人とが接触しないので犯罪も起きようがない、といった、警察国家的な社会観、インターネット観に、SNS自体がはまってしまえば、それはSNSの自滅につながるでしょう。
最近、さかんに喧伝されている「健全」というものの危険な本質、一面というものをしみじみと考えさせられるものがあります。こういったことを利権化して、警察とも結託しつつ、インターネットを食い物にして金儲けしようとしている人々が確実に世の中にはいる、ということを、心ある人はよく覚えておいたほうが良いでしょう。