“ようじ混入”少年、武蔵野署に身柄を移送

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20150118-00000029-nnn-soci

建造物侵入の疑いで逮捕されたのは、東京・三鷹市に住む無職の19歳の少年で、18日午前7時半頃、滋賀・JR米原駅で身柄を確保された。警視庁によると、少年は今月5日、万引をしたように見せかける動画を撮影するために、東京・武蔵野市のコンビニに立ち入った疑いが持たれている。

少年は14日、動画サイトに「逃亡宣言」というタイトルで動画を投稿した後、「無能警察」などと挑発をする動画の投稿を繰り返しながら、逃走を続けたとみられている。

少年は13年、動画投稿サイトに、東京・新宿駅などで無差別に人を殺害するという動画を投稿したとして逮捕されていた。

建造物侵入罪は、管理者の意思に反した立ち入りがあれば成立しますから、上記のような撮影目的での立ち入り(を管理者は容認せず、それは立ち入る側にもわかるでしょう)を建造物侵入罪と捉えて固いところでまず立件した警察当局の手法は理解できますね。今後の捜査によって解明されたところに基づいて、業務妨害等を、立件可能であれば立件するという流れになるでしょう。
動画が閲覧可能状態でなかなか削除されないことを含め、複数の報道機関からコメントを求められましたが、利用規約上、こういった動画を削除することは十分に可能である一方で、削除することで、一種の「燃料投下」状態になり次々とコピーされた同じ動画がアップロードされたりして手が付けられない状態になる、といった恐れもあって、こうした事態に対処するサイト運営者のやり方にも、微妙な、悩ましいものがあると思います。
どう対処すべきかについては、少し前に、

「警察は無能です」…スーパーの菓子につまようじで穴「動画投稿」少年に逮捕状
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20150115#1421304899

でコメントしたように、この種の行為は、インターネットの特質上、容易にできてしまい根絶することは無理ですから、社会として、地道に取り込み抑止を図ることが必要ではないかと私は考えています。